第1話 僕の幼馴染とは...
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......。」
「.........そう、なら遠慮なく。」
僕が即答すると思わなかったのか、女の子はちょっと困惑した後受け取る。
「ありがとう」と、嬉しそうにボックスを見ながら微笑むその顔は僕の幼馴染とそっくりだ。
「先輩もA-RISE好きなんですね。」
「え......?」
驚きの顔に僕も驚いてしまう
「な、何か僕間違ったこと言いました?」
「......私を一目見て『先輩』って言ったのアンタが初めてよ。」
「そ、そうですか......」
「アンタ私の大人の魅力がわかるのね。いい目してるわ。」
「あ、ありがとうございます。」
見た目で判断したのではなく胸のリボンで判断したとは言わないでおこう。多分言ったら怒られる気がする.........。
僕はわかる。”経験”で知っている。
「そうよ、私はA-RISEが好き。A-RISEだけじゃない。見ているみんなを笑顔にする全部のアイドルが好きなの。それぞれ個性があって魅力があってみんなすごいの。私もみんなを笑顔にする”何か”になりたいって思ってたから......」
「そうなんですか。なんかいいですね、夢があって。カッコいいです」
「アンタ優しいわね。......そんなこと言われたの初めて。」
女の子は照れ隠しに僕に背を向けボックスはカゴに入れて歩き出す。
「ありがとう。」
「......いえいえ、どういたしまして。」
そうして、僕と先輩は別れた。
名前を聞くのを別れてから気付いたが花陽達と同じ高校だし、きっといつかまた会えるだろうと思いそのまま店内を歩き回ることにした。
〜☆〜
「なんで迷子になっちゃうかにゃ〜。」
「め、面目ないです。」
暫くして凛と花陽が店から出てきた。どうやら花陽達は僕が後ろにいると思っていたらしく、ついてきてない事がわかって迷子になったと僕を探していたらしい。
謎の先輩と別れてからすぐに僕たちは合流したが、彼女たちに迷惑をかけたということで凛に歩きながら説教を受けている。自分が悪いとはいえ、歩きながらの説教なのでかなり恥ずかしい。
そんな僕たちを他所に花陽は無事ゲットできたA-RISEの商品を片身離さず胸の前で大事そうに持っている。当分はこのCDの話ばかり聞かされそうだなぁ......と、僕は思った。
「りん、心配したんだからね?春くんいつもボーっとしてるから一人にさせられないにゃ。」
「そこまで心配しなくても大丈夫だよ。僕だっていつまでも小学生じゃないんだから。」
「ダメ!春くんはいつもりんとかよちんの目が届く範囲にいないと危ないに
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