第1話 僕の幼馴染とは...
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電車がアキバの一つ前の駅で止まる。自分たちが座る向かい側のドアがプシュー!と、音を立てて開くのと同時に大勢の人が行き来している。
「他の子に迷惑かけた事は反省してる。もうちょっと考えて言葉を選ぶべきだったね......。でも、カッコいい人にはカッコいいって言うし可愛い子には可愛いって言う。嘘は極力つきたくないし僕も嘘は極力付かれたくないから本心で僕は人と関わっていきたいんだ。だから多分勘違いしちゃう子も出てくる。」
「どうして今までの告白断ってきたの?」
花陽の問いに一拍おいて、
「恋愛に興味ない......ってのもあるけど、やっぱり僕にとって花陽ちゃんと凛ちゃんが一番可愛いし大切だから。二人の悲しむ顔が見たくないから。」
直後、2人の表情が一気に紅潮した。
自分でも恥ずかしいことを言ったような気がするけど、気にしてたら穴に入りたくなるのでここはグッと堪える。
「にゃっ......にゃあぁぁぁぁ。な、なんで春くんはそういうことを平気で言っちゃうんだかにゃあ〜。恥ずかしいよぉぉぉっ。」
「う、嬉しいけど恥ずかしくて死んじゃうよぉ〜。」
凛はとある出来事のせいで”可愛い”などの褒め言葉に苦手意識を持っている。その分言われなれていない為、突然言われると花陽のように縮こまってしまう。そんなところが可愛い。勿論普段の凛もとても可愛い......。
涙目でスカートの裾をギュッと掴んでプルプル震えながら「にゃあ...にゃあ...」と悶えている。
一方花陽も凛並みに耐性が無いため恥ずかしさのあまり電車の天井を見ながら固まってしまった。
恥ずかしかったけど2人の可愛い慌てっぷりが見れて、ちょっぴり得した気分だった。
電車がアキバに向けて動き出す。
〜☆〜
そんなこんなでやってきた秋葉原。
東京都千代田区の周辺の地域であり、高度経済成長を経て多種多様の電子機器や部品、ソフトウェアを取り扱う電気街として発展し、電子ゲームブームの到来とともにゲームショップが繁盛し現在に至る。
訪れる年齢層、客層が様々の中、僕たち3人はとある専門店に足を踏み入れていた。
「ここが......アイドルショップ?」
「そうなの。アイドルショップの第1店舗目がここアキバでオープンしたってこの前メルマガで連絡届いたんだぁ。」
外装はオールピンクの建物に『アイドルショップ 秋葉原店』と見た目に派手さは無いが店内で見かける客
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