作戦N
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俺たちは今現在、エクシードたちの村から一度離れてある場所へと向かっている、のはいいんだけど・・・
「ねぇレオン」
「どこに向かってるの?」
先頭を歩いている金髪の少年に話しかける俺とウェンディ。今俺たちが向かっている方向は、先程シャゴットから聞いた闇ギルドのアジトと思われる方角とはまるで違う方向に進んでいる。
「いいからいいから」
それに対しレオンは振り返ることもせずただ歩を進めていく。一体何の意味があるのだろうか?あまり時間をかけるわけにはいかないんだよね、レオンとシェリアは明日は別のギルドに留学に行かなくちゃいけないわけだし。
「レオン、後のこともちゃんと考えてるんだよね?」
彼の隣に並ぶように前に出ながらシェリアが顔の覗き込みながらそう訪ねる。すると、レオンは不思議そうな顔をしながらこう答えた。
「後のことを考えてるからこっちに来てるんだけど?」
「「「???」」」
一体何を言っているのか、さっぱり理解できない。彼の直感的なものが、こっちに来ると時間の短縮に繋がる何かがあるといっているのだろうか?
「お?見えてきた」
前方に目的のものを見つけたレオンは遠くを見るような素振りを見せながらそう言う。俺たちも彼が見ている方向に目を向けると、そこには大きな家が建っていた。
「こんなところに・・・」
「誰の家なのかな?」
何というか、普通の家とは違った形の、まるで別荘のようなイメージを与える大きな家。それの前まで来ると、レオンはピンポンを押すことすらせずに家の中へとズケズケと上がっていく。
「ちょっとレオン!!」
「何勝手に上がってるの!?」
「挨拶しろよ挨拶!!」
失礼極まりない少年の行動に思わず怒鳴る。しかし、少年は全く悪びれる様子もなく、家の前で立ち止まっている俺たちを手招きする。
「早く入れよ、時間ないんだから」
誰のせいで時間が押しているのかわかってるのか?こいつ。なんて不満を感じつつも、言われた通り中へと入っていく。外から見た時も大きいと感じていたが、中に入るとさらにそれを感じる。俺の家の何倍広いのかな?少しでいいから分けてくれないかなぁ・・・
「さてさて、どの部屋にいるのやら」
そう呟きながら不法侵入を最初に決行した少年は手当たり次第に家の中に数多くある部屋の扉を開けて中の様子を覗いている。
「何してるのかな?」
「てかこれ・・・捕まらないよね?」
「ど・・・どうかな?」
自由気まま、やりたい放題のレオンの行動に嫌な汗を感じつつ、彼の後ろにくっついていくことしかできない俺たち。しばらく散策していると、少年が開けた部屋の中を見てやっと見つけたと言わんばかりの顔をしている。
「ヤッホー、久しぶり」
どこか棒読
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