第19話
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りいい印象を持っていなかった。
その後妹を亡くしたアガットは自暴自棄になり市民を脅かす不良となっていたがある遊撃士――カシウス・ブライトに導かれ不良からは足を洗った。自分の進む途に迷いながらも遊撃士として活躍していったアガットにとってゼムリア大陸真の覇者と言われる大国――メンフィルで何の不自由もなく幸せに暮らしてきたであろうプリネに負ける訳にはいかなかった。
「少し剣の腕がいいからと調子に乗るんじゃねえ!くらいやがれっ!」
「甘いですよッ!!」
アガットの持つ技の中でも隙が少なく常人ならよけられない技――スパイラルエッジを放ったアガットだったが、対するプリネは旅に出る前は常日頃メンフィル皇女としてリウイ達に厳しい鍛錬をしてもらい、またプリネ自身も半魔人のため常人には回避できない攻撃をレイピアで受け流して回避した。
「チッ!」
攻撃が回避され反撃を警戒したアガットは後ろに大きく飛んで後退し普段はあまり使わないアーツを発動させた。
「燃えやがれっ!フレイムアロー!!」
発動したアーツは炎の槍となりはプリネの頭上に襲いかかろうとした。
「させません!」
しかしアーツに気付いたプリネは片手で簡易結界を作り、結界を出している手を頭上に上げ防いだ。
「なっ!?」
人間では決して防御できない攻撃――アーツまで防いだことにアガットは驚愕した。そしてプリネはその隙を逃さず手加減した魔術を放った。
「驚いている暇はありませんよ!?……出でよ鋼輝の陣!!イオ=ルーン!!」
「!!」
本能で自らの危機を感じたアガットは自分のいた位置から横に飛んだ。アガットの判断は正しくアガットが横に飛んで回避した瞬間アガットのいた場所に少しの間だけ小さな渦が空間ができ爆発したのだ。それを見たアガットは”アレ”を何度も撃たれれば自分に勝機はないと感じ短期決戦で戦闘を終わらすため自らの体力と引き換えに闘気をためこむクラフト――バッファローレイジを使った。
「うおぉぉぉぉぉぉ、だぁぁぁぁぁっ!!」
自らの体力と引き換えに闘気を得たアガットは現段階で自分の持つ中で最高のクラフトの構えをした。
「これで終わりだっ!!らあぁぁぁぁぁぁぁぁ………………!」
重剣に闘気を流し込むようにアガットはその場で力をためた。
「……どうやら奥の手を使うようですね……ならば、私もそんなあなたに敬意を示して少しだけ本気を出させていただきます……!」
アガットの様子からアガットが大技を使うと感じ、それに対抗するためプリネは自身に秘めたる真の力を解放した!
「行きます……ハァッ!!」
自分の身体に眠る真の力を解放したプリネの姿
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