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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第19話
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ネはムッとした顔になり言い返した。



「……大きな態度とは心外ですね。私達、メンフィルはリベールを盟友と認め平等な取引をしています。あの時のロレントはどれだけ悲惨だったか知らないのですか?それに我々の登場はほかの国々に対しても医療関係等生活に対して発達したはずです。特にイーリュンの信者の登場は今まで助けられなかった民の命を救って来たのを知らないのですか?」

「ごちゃごちゃうるせえ!オラァ!」

「!!」

プリネの説明を聞く気がなかったアガットは再びプリネに攻撃をしかけたが横に飛んで回避された。



「………どうしても”力”を示す必要があるみたいですね……仕方ありません。お相手致します……!」

「ハッ!その言葉を吐いた事を後悔させてやる………!」
そして二人は手合わせを始めた。

戦いは正遊撃士の中でも高ランクであるC級を持つアガットの優勢かと思われたがプリネの優勢だった。アガットの重い一撃をプリネは最小限の動きでかわしてアガットの大ぶりな攻撃でできた隙を狙い、反撃しそれに驚いたアガットは後退した。しかもプリネはさらに追撃をかけた。突きだけではなく斬撃も混ぜてくる予想外のプリネのレイピアでの攻撃に対処できずアガットはだんだん擦り傷等を付け始めたのだ。



「そこッ!」

「チッ!」

プリネの素早く重い一撃の突剣技――フェヒテンバルが見えずアガットは大きく後ろに飛んで回避した。

「……さすが正遊撃士といった所ですか。中々の腕です。」

「余計なお世話だ!(チッ……どうなってやがんだ!?この小娘……対人戦に戦い慣れていやがる上に実力もありやがる……!!)」



アガットはプリネの予想外の強さに内心驚いた。自分は一番弱いと卑下するプリネだが、リウイからは剣術や戦術の指南を、ペテレーネやリフィアからは魔術の指南、メンフィルでも指折りの強さを持つカーリアンやファーミシルス、そして”魔神”であるエヴリーヌに実戦形式で鍛えられ、時には国内の盗賊討伐にも参加して兵達に見せた強さは本物で、精鋭揃いのメンフィル兵も自分達が忠誠を誓う覇王の血を引く者として、また自分達を率いる将に相応しいと認める強者になりつつあったのだ。そんなプリネの強さの秘密を知らないアガットは自分が劣勢であることに苛立った。



(クソ……!隙が見当たらねえ……!!メンフィルの奴らだけには絶対に負ける訳には行かないのに……チクショウッ!!)

かつて”百日戦役”で妹を亡くしたアガットにとってその原因となった王国軍を、また助けられなかった自分を憎み、妹の死後に現れたメンフィルや”聖女”の存在を知ったアガットは「なぜ、もっと早く現れなかった!」と見当違いな怒りを心の中で秘めメンフィルにはあま
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