第16話
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「さすが大国の王の考えることは違うの……モルガン将軍も見習ってほしいものじゃ……」
メンフィルの寛容さにルグランは感心した後溜息をついた。
「げ、もしかして今回の件、モルガン将軍が関わっているの?」
シェラザードはある人物の名前がルグランから出たのに顔をしかめ確かめた。
「残念ながらその通りじゃ。」
「あっちゃ〜……それは面倒なことになったわね……」
シェラザードは嫌そうな表情になった。それを見て、疑問に思ったエステルはシェラザードに聞いた。
「なに、そのモルガン将軍って?」
「10年前、エレボニアの侵略を撃退した功労者として有名な人さ。歴史の教科書にも出てたよ?」
エステルに説明したヨシュアだったが肝心の本人はほとんどわからない様子だった。
「う〜ん、見事なぐらい記憶に残ってないわね〜あたしが覚えている歴史の教科書に出ていた人は聖女様だけだもん。それで、その将軍がどうしたの?」
「聞いた話だと、その将軍……大のブレイサー嫌いらしいのよ。遊撃士協会なんか必要ないって日頃から主張してるらしいわ。」
「む、無茶苦茶なオッサンね〜……じゃあ何、その将軍のせいで情報が入ってこないわけ?」
シェラザードからモルガンのことについて聞いたエステルは怒りの表情になった。
「……それどころではない。軍が調査している地域にはブレイサーを立入禁止にしよる。おかげで、他の仕事にも支障を来しておるのじゃよ。」
「まあ……それはいくらなんでもやりすぎではありません……?」
「全くじゃ!権力の使い方を間違えておる!民の命や生活がかかっておるのじゃぞ!?私情に流されるなど……あの老将軍、それでも国を守る軍の長か!?」
「……エヴリーヌ達の邪魔するやつなら殺しちゃう……?」
ルグランからモルガンがブレイサーの仕事を邪魔している事を聞いたプリネは遠回しにモルガンを非難し、リフィアは怒り心頭になり、エヴリーヌは物騒な言葉を言った。
「エヴリーヌったら何、物騒なことを言ってるんだよ…………あれ、リフィアってもしかして将軍を知っているの?」
ヨシュアはエヴリーヌの発言に冷や汗をかいた後、リフィアがモルガンを知っているように見え聞いた。
「うむ、リベールとの同盟を組む会談や”百日戦役”の講和条約を結ぶ際の会談に会ったことはあるぞ。最も余はあまり興味がなかったから挨拶程度にしか話しておらん。」
「そうなんだ……ねえ、将軍と顔見知りのリフィアが頼めば話してくれるんじゃないの?それにメンフィルの皇女様でもあるし、さすがに将軍も同盟国の皇女様の頼みは無視できないんじゃないの?」
エステルは名案が思いついたよ
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