第1章〜消えた飛行客船〜 第15話
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情で了解した。
「ん……?……プリネ……あれ……」
魔獣に気付いたエヴリーヌはプリネの服を引っ張り魔獣の集団を指差した。
「あら、魔獣ですね。リフィアお姉様!戦闘です!」
「ブツブツ……何!?フフフ……ちょうどいい、余の鬱憤を受けてもらおうか!!えーいっ!!」
プリネに言われたリフィアは我に帰り素早く魔力でできた光の弾ーー追尾弾を放った。光の弾に当たった魔獣は一撃でやられセピスを落とした。
「凄っ……あんな小さな魔力の弾で魔獣が一撃……」
エステルはリフィアの魔力の高さを実感し驚いた。
「エステル、呆けてないで武器を構えて!」
「っと、そうね!」
ヨシュアに言われたエステルは武器を構え、魔獣の集団との戦闘を開始した。
戦闘は終始エステル達の有利だった。エステル、ヨシュアの息がぴったりな攻撃に加え、パズモの援護、シェラザードの鞭による攻撃や魔術攻撃、何より新しく仲間になったリフィア一行が圧倒的な強さを見せた。
「余の風格を拝め!鋼輝の陣、イオ=ルーン!!」
リフィアの属性を選ばない純粋魔術はどの魔獣にも大ダメージを与えるか消滅させ
「んっ。………はい、どかーん」
エヴリーヌの弓矢による攻撃は魔獣を正確に射抜き、放った上級の風の魔術ーー『贖罪の雷』は地面をすさまじい勢いで走りそれに直接当たった魔獣は哀れにも一瞬で消滅し、
余波を受けた魔獣にもダメージを負わせ
「行きます!ふっ、はっ、そこっ!!……出でよ魔槍!狂気の槍!!」
プリネのレイピアによるリウイ直伝の突剣連続技ーーフェヒテンイングで確実に魔獣を斬り伏せた後、魔術を使い離れた敵にも大ダメージを与え
「プリネには指一本触れさせないんだから!えーい!超ねこパーーンチ!!」
プリネを守るようにプリネの傍らでペルルは自らの翼を使って魔獣を仕留めていった。そして戦闘はあっと言う間に終結した。
「よし、バッチリね!……にしてもメンフィルのみんな、本当に強いわね。”魔神”や”闇夜の眷属”のエヴリーヌやペルルはともかく、プリネやリフィアとか皇女様とは思えない強さね……」
エステルは新しく仲間になった同行者達が明らかに自分達より実力があることを知り、王族であるプリネ達がなぜ、そんなに強いか疑問に思った。
「王族とは民を守るため時には、先頭に立って戦場に出る必要があるからの。じゃから余達が強いのは当然じゃ!」
「私もお姉様と同じ理由です。私は家族の中では戦闘が一番経験不足です。ですからそれを補うためにもお父様のほか、カーリアン様やファーミシルス様によく稽古をして頂きました。そのお陰でもありますね。」
「そうなんだ……2人ともあたしより凄いわ……
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