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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な妹達の嫉妬と決意〜
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リウイ達め!エリゼに余計な知恵ばかりつけさせおってからに!」
エリゼの説明を聞いたリフィアは悔しそうな表情をしたが
「その”余計な知恵”をつけさせる”原因”はだ・れ・だ・と・お・も・っ・て・い・る・の〜?」
「むう………」
膨大な威圧を纏って微笑むエリゼに見つめられ、冷や汗をかいて唸った。そしてリフィアは現状を打開する為にある事を思い出して口にした。
「そ、そうじゃ!さっきリウイから聞いたが、お主の兄が”はぐれ魔神”を使い魔にしたそうじゃぞ!」
「兄様が?そんな冗談を言って説教から逃げようと思っているのかしら?」
「う、嘘ではないぞ!?何でもトールズ士官学院の旧校舎に現れた”はぐれ魔神”と遭遇し、何故かその”魔神”がリィンの事を気に行って、その場で使い魔契約を結んでリィンの使い魔となったそうじゃ。」
「”はぐれ魔神”が兄様の事を?…………………ねえ、リフィア。その”はぐれ魔神”って、まさかとは思うけど女性かしら?」
リフィアの話を聞いたエリゼは目を丸くした後その場で考え込み、やがてある推測を出してしまい、それを確かめる為にリフィアを見つめて尋ねた。
「む?うむ。睡魔族の女王種――――”リリエール”族の者であり、”七大罪”の”怠惰”を司る女魔神ベルフェゴールだ。リウイも感心していたぞ。一体どうやって唯の人間の身で”七大罪”の魔神に気に入られると……は……?」
完全に話がそれた事に安心したリフィアは得意げに説明したがすぐにエリゼの様子がおかしい事に気付いてエリゼを見つめた。
「まあ……よりにもよって睡魔族の―――それも女王種に君臨する”リリエール”族の方に気に入られてしまったのですか、兄様。となると”契約方法”も十中八九、”性魔術”なのでしょうね。よかったですね、兄様?睡魔族は総じて容姿が綺麗でスタイルがいい上夜伽の技術力が高い方達ばかりですし、それも睡魔族の女王となると、他の睡魔族とは比べものにならないくらい素敵で夜伽の技術力もとても高い女性なのでしょうね?しかもそんな素敵な女性がいつも一緒の上使い魔なのですから、さぞかし鼻の下を伸ばして、主として夜伽を命じて毎晩楽しんでおられるのでしょうね?ウフフフフフフフフ…………………!」
「………………………(余とした事が……!睡魔族が使い魔になる方法を知っていれば、兄を溺愛しているエリゼの反応も予想できたというのに……!)」
膨大な威圧を纏い、背後には魔力によって発生した電撃をバチバチと迸らせ、目にも見えるほどの怒気をメラメラと燃やして焦点が合っていない目で微笑むエリゼを見たリフィアは表情を青褪めさせて身体を震わせて特大の地雷を踏んでしまった事に気付いて自分の発言に後悔し始めた。
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