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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人間に降りし妖艶魔王〜
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…」
「と、とりあえず敵意はないようですね……」
二人の会話を聞いた周囲の者達が脱力している中、ツーヤとエマは苦笑し
「……とりあえず、どういう事になっているのか説明してもらえるわよね?」
「は、はい。」
サラ教官に視線を向けられたリィンは頷いた後、ベルフェゴールと一人で戦って敗北した時、何故かベルフェゴールはリィンを気に行ったという理由でリィンと”契約”してリィンの使い魔になった事をベルフェゴールと”契約”するさいの方法を誤魔化しながら説明した。
「ええっ!?じゃ、じゃあその人、プリネとアムドシアスさん達の関係みたいに、リィンの使い魔になったの!?」
「あ、ああ。俺自身、実感がまだ全然わかないんだが……」
「………………………」
事情を聞き終えて驚いたエリオットの言葉にリィンは戸惑いの表情を見せ、エマは信じられない表情でベルフェゴールを見つめ
「フフ、それじゃあこれならどうかしら?」
リィンの様子を見たベルフェゴールは光に包まれてリィンの身体と同化した。
「なっ!?き、消えた!?」
「プリネの使い魔達が見せた現象と同じだな……」
ベルフェゴールの行動にマキアスは驚き、ガイウスは目を丸くしてリィンを見つめた。そしてベルフェゴールが再びリィンの傍に現れ
「これで、私はもう敵じゃないってわかったでしょう?」
サラ教官を見つめて尋ねた。
「………………………まだ、肝心な事を確認していないわ。今後あたし達に危害を加える気は一切ないのね?」
ベルフェゴールから敵意を一切感じられないながらもサラ教官は警戒の表情でベルフェゴールを睨んで尋ね
「ええ。この子の使い魔になったから、今後はこの子が生きている限りはこの子の言う事をちゃんと聞くわ。―――例えば、”夜伽”を命じられた時とかね♪」
尋ねられたベルフェゴールは頷いた後魅惑的な笑みを浮かべてリィンを見つめた。
「なっ!?」
「ええっ!?」
一方ベルフェゴールの発言にリィンは顔を真っ赤にして驚き、リィンと同じように顔を真っ赤にしたエリオットは信じられない表情でベルフェゴールを見つめ
「オレ達がいる前であんな事を発言するなんてある意味、凄い度胸だな……」
「フン、正真正銘の痴女だな。」
「むしろ”痴女”等、生温い呼び方だ。」
ガイウスは目を丸くしてベルフェゴールを見つめ、ユーシスは鼻を鳴らし、ユーシスの言葉を聞いたアムドシアスは蔑みの表情で答えてベルフェゴールを見つめ
「よ、夜伽!?そ、そそそそそ、それって……!」
「…………………」
「……………助けに来て損した。」
「え、えっと…
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