暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜”怠惰”を司りし妖艶魔王との邂逅〜
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。」

ガイウスの言葉を聞き、今までの探索場所やルートを思い返していたリィンは頷いた。



「う、うーん……ちょっと信じられないけど。」

エリオットの言葉に誰も返す事ができず、その場は静寂に包まれたがやがてリィンが口を開いた。

「……とりあえず、いったん旧校舎から出るか。」

「そ、そうだね。」

「道は覚えた。帰りは楽に戻れるだろう。」

その後謎の装置を見つけたリィン達が装置に触れると入口付近へと転移し、その事に驚いたリィン達だったがすぐに気を取り直して地上へと帰ろうとすると何かの違和感を感じたリィンとガイウスが立ち止まった。



「!……………」

「何だ、この異質な気配は……?」

「へ?ふ、二人ともどうしたの??」

異質な気配に気付いて立ち止まったリィンとガイウスの様子にエリオットが不安そうな表情をしたその時!



フフ………こんなに若い子達を食べるのは久しぶりね……



女性の声が聞こえてきた後空間が歪み、下着としか思えないような扇情的な服を身に纏った妖美さを漂わし、撫子色の髪を腰までなびかせ、まさに”絶世の美女”と言ってもおかしくない美しい容姿を持つ女性が現れた!



「う、うわあっ!?い、いきなり現れたっ!?」

「一体何者だ……?」

突如現れた女性にエリオットとガイウスは驚き

「!その姿………もしかして貴女は睡魔族ですか?」

女性の服装や頭についている猫耳のような耳や更に背中についている蝙蝠のような漆黒の翼を見つめた後、留学中のメンフィル帝国の帝都ミルスで何度も見た事のある”闇夜の眷属”の種類を思い出したリィンは尋ねた。



「睡魔族?」

「うわっ………よく見るとすごい格好だな。目のやり場に困るよ……」

リィンの質問を聞いたガイウスは首を傾げ、豊満な胸を惜しげもなく見せるかのようにほとんどの肌を露出している女性の服装を見たエリオットは驚いた後顔を赤らめて女性から視線を背け

「フフ、私は普通の睡魔と違うわ。睡魔族の女王種――――”リリエール”にして”七大罪”の”怠惰”を司る”魔神”―――ベルフェゴールよ。」

「!!!”魔神”……いや、先程の異質な気配の事を考えると”はぐれ魔神”か……!どうして学院の旧校舎に……!」

女性――――ソロモン72柱の魔神の一柱であり、”七大罪”の”怠惰”を司る”怠惰”のベルフェゴールが名乗り上げるとリィンは血相を変えて厳しい表情をした。



「フフ、気まぐれで散歩していたら”美味しそうな気配”がしたから、それにつられて来たら……フフ、他にも若い子が二人も付いているとはね。」

ベルフェゴールは意味ありげな視線でリィン
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