第15話
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容を思い出し、それぞれ頷いた。
「そうなんだ……二人とも、もうちょっと伸ばすのは無理?」
「エステル……二人にも事情があるんだから無理を言ったらいけないよ。それに潜入捜査になるんだからあまり人数を多く連れていけないし。」
「ヨシュア……ごめんね、無理を言っちゃて……」
ヨシュアに諌められたエステルは申し訳なさそうな表情で二人を見つめた。
「ううん、今まで残ってたのはレンの我儘だから気にしなくていいわよ。ティータ、ごめんね。博士救出に最後までかかわれなくて……」
「しばらく泊まらせてもらったのに、肝心な時に役に立たなくて本当にごめん!」
「そ、そんな。わたしとおじいちゃんの事は気にしないで下さい。」
謝罪する二人にティータは慌てた様子で謙遜した。
「お詫びと言ってはなんだけど………その赤毛のお兄さんに博士の救出作戦にティータを連れて行くようにこの場ですぐに説得してあげるわ。」
「へ?」
「ふえ?」
「レン?」
「おい、一体何を言うつもりだ?」
「何ふざけた事ぬかしてんだ?”紅蓮の塔”の件を忘れたのか?」
レンの口から出た意外な言葉を聞いたエステル達が首を傾げている中、アガットは厳しい表情でレンを睨んだ。
「ハア、少し考えたらわかる事でしょう?――――ラッセル博士を救出した後、赤毛のお兄さんはどうするつもりなのよ。」
アガットの睨みにレンは怯む事無く溜息を吐いた後尋ねた。
「そんなの勿論爺さんを連れてしばらくどっかに隠れて機を窺うに決まって………チッ、そういう事か。おい、チビ。お前は強制参加決定だ。爺さんを助けに行くまでに、荷物の中に着替えを2,3着入れとけ。」
今まで対峙した黒装束達の行動を思い出し、例えラッセル博士を助け出しても今度はティータに男達の魔の手が伸びる事に気付いたアガットは、子供であるレンに指摘された事の自分の不甲斐なさに舌打ちをした後ティータに視線を向けた。
「えっ!?」
「なんだ、嫌なのか?」
「い、いえ!今度は足手まといにならないように精一杯頑張ります!」
「フン、お前はこっちの指示通りに動くだけでいい。異論は許さねえぞ。」
「はい!」
ラッセル博士の救出作戦の参加に申し出るつもりであったティータは真っ先に反対すると思われる人物から許可が出た事に驚きつつ、アガットの指示に頷いた。
「えっと、どういう事??」
「レンはティータが攫われる可能性を危惧しているんだよ。」
「確かに奪われたラッセル博士をいぶりだすのにありえそうだよな……」
一方アガットの急な心変わりに首を傾げているエステルにヨシュアは説明
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