第15話
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のか?」
「あら、相変わらず体力”だけ”は立派ね。」
エステル達がアガットの登場に驚いている中、レンだけはからかいの意味も込めて口元に笑みを浮かべてアガットを見つめた。
「ハッ、テメェとは鍛え方が違うんだよ。むしろ今まで寝ていたせいで身体がなまっちまっているぐらいだ。とにかく今は思いっきり身体を動かしたい気分だぜ。」
レンを睨んだ後片手を軽く振り回して答えた。
「で、でも無理しちゃダメですよぉ……毒が抜けたばかりだからしばらく安静にって先生が……」
「だ〜から、大丈夫だって何べんも言ってるだろうが。鍛え方が違うんだよ、鍛え方が。」
そしてティータの心配を一蹴しようとしたが
「う〜………」
「う……わかった、わかったっての!本調子に戻るまでは無茶しなきゃいいんだろ?」
「えへへ……はいっ。」
頬を膨らませたティータの睨みに圧されて頷き、自分の希望に頷いてくれたアガットの様子をティータは嬉しそうに見つめていた。
「ったく……これだからガキってのは……」
「あはは、さすがのアンタもティータには形なしみたいね。」
「ずっと付きっきりで看病してもらった身としてはしばらく頭が上がりませんね。」
「確かにティータが一番熱心にアガットを看病していたもんな。」
「うふふ、レディに付きっきりに看病してもらえるなんて、幸せ者ね。」
ティータの笑顔にアガットが呆れている中、エステル達はそれぞれからかいの言葉を言い合った。
「あ〜もう、うるせえなっ。それより俺がくたばってた時に色々と動きがあったみたいだな。聞かせてもらおうじゃねえか。」
そしてルーク達はラッセル博士がレイストン要塞にとらわれていることを2人に説明した。
「お、おじいちゃんがそんな所にいるなんて……」
「しかも、あの黒装束どもが軍関係者だったとはな……フン、正体が判ってすっきりしたぜ。キッチリ落とし前を付けさせてもらうことにするか。」
ラッセル博士が要塞にいる事をしったティータは信じられない表情をし、アガットは鼻を鳴らした後提案した。
「落とし前っていうと?」
「決まってるだろう。レイストン要塞に忍び込む。博士を解放して奴らに一泡吹かせてやるのさ。」
「なるほど逆に奪い返すのか。」
「うふふ、きっと慌てふためくでしょうね♪」
黒装束の男達が慌てた様子を思い浮かべたルークとレンはそれぞれ口元に笑みを浮かべた。
「そう簡単にはいかないわ。」
「へっ?」
「ギルドの決まりとして各国の軍隊には不干渉の原則があるわ。協会規約第3項。”国家権力に対する不干渉”……『遊撃士協会は、国家主
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