第14話
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〜カルデア隧道・鍾乳洞内〜
「ここがカルデア鍾乳洞か……神秘的な光景ね。」
鍾乳洞に入ったエステルは神秘的な光を放っている光景に思わず呆けた。
「だが、奥の方から魔獣の気配がプンプンするぞ。なかなか歯ごたえがありそうだな。」
「うむ。街道にいる魔獣とは比べものにならないな。」
「うふふ、腕がなるわね。」
周囲の気配を探ったジンとバダックの警告を聞いたレンはメンバーの中で最年少でありながらも怖がる事なく、まだ見ぬ魔獣の強さを思い浮かべ、不敵な笑みを浮かべた。
「気を引き締めて進みましょう。」
そしてヨシュアの言葉を合図にエステル達は鍾乳洞内を進み始め、時折襲って来る魔獣を協力して撃退しながら鍾乳洞の最奥である洞窟湖に到着した。
「うわぁ〜………!」
「キレイな光景……!ティータにも見せてあげたかったわ。」
「ほう……なかなかの景観じゃないか。」
「うむ、とても洞窟内とは思えんな。」
洞窟湖に到着したエステル達は水面からも神秘的な光を放つ洞窟湖の光景に見惚れた。
「ここが洞窟湖みたいだね。このあたりのどこかに『ゼムリア苔』が生えているはずだよ。」
「オッケー!探してみましょ!」
そしてエステル達が湖の近くにある岩に近づくと神秘的な光を放つ苔が岩に生えていた。
「あら、この苔がもしかして……」
「『ゼムリア苔』ってやつか。」
「うーん、どうしてこんなにキレイに光っているのかしら?」
「七耀石の成分が大量に含まれているのかもしれないね。さっそく採取して急いでツァイスに戻ろう。」
そしてエステル達は岩に光を放ちながらこびりついている苔をむしって、予め用意していた採取用の袋に入れた。
「早く持ち帰ってティータを安心させましょう。」
「それじゃあ帰りましょう。」
エステルとヨシュアはティータが安堵する顔を思い浮かべながらツァイスに戻ろうとした。しかしその時
「―――待て。」
「どうやら、簡単には返してくれないようだぞ?」
「うふふ、もしかしてこの苔を取られたくないのかしら?」
強敵の気配を感じたジン、バダック、レンがそれぞれ武器を構えて警告した。
「へ……」
「あ……!」
ジン達の様子にエステルが目を丸くしている中、気配を感じたヨシュアは双剣を構えた。すると湖の中から大型のペンギン型の魔獣が現れ、更に続くように部下らしき小型のペンギン型の魔獣が現れた!
「な、なにアレ……」
脱力するような魔獣の姿を見たエステルは呆れ
「どうやらこの鍾乳洞のヌシみたいだな。」
「見た目とは裏腹に
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