1部分:第一章
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それからまた言う。
「写真見るの?見ないの?」
「うう・・・・・・」
辛い二択だった。だが彼女はここで思いなおした。
(待てよ)
と。心の中で呟いた。
受けると言っても正式に結婚まで話を持って行かなければいいのだ。断られればそれでいいのだ。話はそれで済む。彼女はそうすることにした。
「見るわ」
意を決してこう答えた。当然そこにはもう一つの意味も含まれていた。
「見るのね」
「ええ」
おばさんはそれを聞いてあえて尋ねてきた。蒔絵はそれに頷いた。
「だから。写真見せて」
「わかったわ。これよ」
お見合い写真を取り出してそれを見せる。こうして彼女はあえておばさんの狡猾な罠にはまったのであった。
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