第13話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
達が振り向くと、そこには表情を青ざめたアガットが黙り込んでいた。
「うわ……なにその顔色!?」
「ア、アガットさん……!?」
「まさか、毒でも受けたのか!?」
「るせえ……大丈夫だって言ってる………かはっ………」
アガットは焦点の合ってない目で答えた後地面に倒れて意識を失った!
「きゃあ……!?」
「ど、どうしちゃったの!?」
「おい、マジでどうしたんだよ!?」
「……ちょっと待って!」
慌てているエステルやティータ、ルークを制したヨシュアはアガットのまぶたを開いた。
「む、これは………」
「かなりまずいんじゃないかしら。」
瞳孔が開き始めているアガットの目を見たバダックは唸り、レンは真剣な表情で考え込み始めた。
「ええ………恐らくですが、あの時の弾に強烈な毒を仕込まれていたんだと思います。」
「ど、毒!?」
「あいつら……!」
ヨシュアの説明を聞いたエステルは驚き、ルークは唇を噛みしめた。
「ふむ、間違いなさそうだな。瞳孔が拡大してるということは植物性の神経毒かもしれんぞ。」
「その可能性が高いと思います。断言はできないけど……このままだと危険かもしれない。」
「そ、そんな……!」
ジンとヨシュアの会話から自分を助けてくれた恩人が死ぬかもしれない事にティータは表情を青ざめさせた。
「レン!とりあえず持っている解毒薬や傷薬で応急処置をしておくぞ!」
「わかったわ!」
そしてルークとレンは自分達が持っている傷薬や解毒薬で応急処置を始めた。
「と、とにかく急いで治療できる場所に運ばなきゃ!ティータ、このあたりで治療できる場所ってある!?」
「ちゅ、中央工房……!4階に医務室があるのっ!」
「ふむ……だったらそこに案内してくれ。俺がその若いのを運ぼう。」
「え……いいの!?」
「俺が運んでも構わんが?」
男性の申し出を聞いたエステルは驚き、バダックは目を丸くして言った。
「ハハ、少しは俺にも出番を下さいよ、旦那。―――見ての通り、俺はこのガタイだ。重い荷物運びなら任せておきな。それに……どうやら同業者のようだしな。」
「同業者って……」
「やっぱりおじさんも遊撃士なのかしら?」
男性の話を聞いたエステルは目の前の男性が遊撃士である事に気付いて目を丸くし、レンは尋ねた。
「だからおじさんはやめてくれよな……ジン・ヴァセック――――そこのバダックの旦那と同じ、共和国のギルドに所属している。よろしくな、リベールの遊撃士さんたち。」
こうして男性―――ジンの協力によっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ