紫煙に君を思い出す
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さを見出だしてしまう辺りかなりの重症だとも。
「タバコの煙見る度にアンタの事思い出してたんですぜ? 俺って案外健気でしょう?」
「ハッ……どうだか」
口では憎まれ口を叩いているが頬は赤く染まっていて、本音を沖田に知らせるには充分だった。もう一度手を握るためにタバコを持っていない方の手を掴めば動揺しながらもやはり握り返してくる。
「もう二度と離してやりやせんぜ」
「……ッ!」
紫煙に君を思い出す
この縁を、結んだこの手を、二度と離さない。沖田はそう心に誓って土方に宣言した。
END.
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