黒蝕の陰、天廻の陽
村長復活!
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!」
と、思いっきり泣きはらしたような赤い顔で笑顔を作った。
夕刻、キャラバンのマイルームの前にはジャックスとアルフレッド達が集まっていた。
「さて、皆のおかげでどうにかナグリ村の最悪の事態は避けられたわけだが…。」
ジャックスが帽子を少しずらして村長の居る場所の奥にある、滝の様な場所を眺めながら
「ナグリ村の危機はまだ去っていない。そこで君たちには別々の任務に就いてもらう。」
再度ジャックスが帽子を深くかぶり
「アルフレッド、君はさっきも言ったように村長に付き添って脅威を排除しつつ調査の補助をしてあげてほしい。」
「分かりました。」
「ダイラス、君はルブル・エルトラス遺跡平原で現れたケチャワチャというモンスターを討伐してきてほしい。新しく舞い込んできた依頼だ。」
「おう!大型だろうが古龍だろうが一発で沈めてやるさ!」
「残ったアルマとマトレガでパーティを組み、ガルガン地底洞窟に出現した二匹のアルセルタスを討伐してきてほしい。アルフレッド以外の三人に頼んだ依頼はどちらも資材の流通経路を確保するための依頼だ。」
「了解よ。」
と、アルマの一言。
マトレガは静かに頷く。
「よし!我らの団、任務開始だ!」
四人はジャックスの掛け声と共に一斉に支度にとりかかった。
「溶岩を堰き止めているモンスター…。一般則で考えるなら溶岩を邪魔に思うモンスターが行う行動だけど、準備するに越したことはないし状態異常を起こす武器で行こう。」
アルフレッドが装備ボックスから手に取ったのはロイヤルローズ。
火竜のつがい―――リオレウスとリオレイアはそれぞれ毒を持つ棘が有名であるが、その棘を取り込んだ片手剣。容赦ない毒牙で獲物をジワジワ攻め落とす。
防具はいつもの通り三十七式装備。
「一般則でそれ、ならアナタの経験則ではどうなの?」
バルバレについたときの装備―――羽衣・戦装備を纏いアインス・ディレクトTを担ぐアルマ。
「主にマグマでも生息を容易とするモンスターが新たな狩場を作る為…とも推察できますが…。」
アルフレッドは背中に違和感を覚える。
「どうして僕の体にぴったりくっついてるんですかアルマさん…。」
先刻まで部屋の入口に居たアルマが瞬く間にアルフレッドの背中に抱き着いていた事は誰の目にも認められなかった。いや、認められたらマズいのだが。
「えー?だってこれから別任務でしょ?だったら離れる前に気が済むまでアナタを感じたいから…。」
「はぁ…あの、狂竜症のことをみんなに説明する時間もとってるので出来れば離れて頂きたいんですが…。」
「やーよ♪それともこのまま皆の前で説明する?どうせ私は狂竜
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