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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第2話 零治VSライ
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思いっきりハーケンで斬られ、空中から地上に真っ逆さまに落ちていく。

『ファ、ファイヤーフォール!!』

アギトが炎の盾を地面に展開してくれたおかげで、地面にダイブせずに済んだが、それでも先ほどの一撃は結構効いた………

「流石だね、結構思いっきりやったつもりだったんだけど」
「………効いてるよ、充分」

身体の所々に痛みがある。やっぱりこのフォームのライのスピードは凄い。
下手をしたらフルドライブしたアーベント並かもしれない。

「でも僕もこれからだよ!!」

そう言ってバルフィニカスをザンバーに変え構えるライ。

『どうする零治?ブラックサレナになって隙が出来るまで耐えるか?』
『駄目ですよ、いくらブラックサレナの防御でもいずれ破られてしまいますし、防御に徹したら更に威力のある攻撃でくるでしょう』
『じゃあどうするんだよラグナル!!』
『私も今考えています!!』
「………2人共、ちょっと良いか?」








「さて、レイはどうするかな………?」

今のレイは僕のスピードに付いてこれてない。
このままならスピードで押せる。
この格好は恥ずかしいけどスピードは桁違いだ。これなら絶対にレイに僕の力を認めさせられる。

「僕は頼りになるって見せるんだ………」

僕が、レイを守る為に………

「行くよ!!」

再び僕は駆け出す。
レイは僕が動いても何もせずその場で刀に手を添えて、抜刀の構えをしている。
恐らくカウンターで近づいた所で一閃するんだと思う。
だったら………

「今度はもっと細かく行くよ!!」

光翼斬だけでなく、槍型のスフィア雷刃衝を飛ばす。
これならレイも動かざる追えない筈………
抜刀術はその場に構えてないと出来ない剣技。前に漫画で読んだことがあるけどあの斬撃を繰り出すにはしっかり構えて相手が来たときを狙うのが一番だ。

だったら体勢を崩し、その瞬間を攻撃すればいい。
なのに………

「えっ!?」

雷刃衝は魔力弾だから避けられるのは仕方が無いと思う。だけど………

「光翼斬まで一歩動いただけで!?」

光翼斬は誘導弾だから多少追尾するのに、まるで軌道が分かっている様な動き………僕の考えが読まれてる!?

「でも一体何で………?」






『マスター………』
『レイジ………』

まさかここまで上手くいくとは思っていなかった。
俺がやっていることは単純。ただ感じ、少ない動きで避けているだけ。

これは高町家の鍛錬での成果の一つだ。
あの人達の動きは人間離れしていて、魔法が無ければ普通の人間の俺が対応出来る訳が無かった。
だけど御神流の奥義、『神速』はどうしても魔法無しで習得したい。

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