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遊戯王アークファイブゼロ
バニシング
精霊編
舞網市へ

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パチっと目を開けて、瞬き一つ。見たことがない天井に驚き、誘拐か!?と思ったが、さっきまでのことを思いだし納得する。どうやら、あいつが言っていたすべての元凶の世界に着いたらしい。あいつは、世界の倫理観が崩壊しそうだと言っていた。それはいいことじゃないかと思ったが、精霊はすべてが混ざりあった世界では、共存することなど、できないと言っていた。
ーあいつが行おうとしていることは、次元の統一にその上で、最高神を呼び出し王になることでしょう。ー
とも、言っていた。さらに、
ー推測に過ぎません。今は、その程度の認識で構いません。ただ、これは人間が行っていることです。私は、精霊だからこそこれから先行われるであろうことを感知できました。この犠牲になるであろう世界を救ってください。
何で、俺なんだ?他にも、人はいるだろ?
ーあなただからこそです。あなただからこそ、話しても構わないと感じた。それに、このままだと世界が一つになり、バランスを失い最終的にーー
滅びてーーすべての人間はいなくなりーそれらの全てが無くなってー人は、憂い嘆き叫び怯えー最終的に、生き残った少数も、自殺や殺人を繰り返すでしょう。それに、これは他次元だからと関係ない話ではない。すべての輪廻が崩壊する前にーー
どうか、よろしくお願いします。十代様。
なんて、言われちゃあな。すべてが失くなり最終的には、絶望しか残らないなんてそんなことしちゃ駄目だ。要は、そいつを止めればいいんだろ?絶対に止めてやる。
そしてー。
『あらあら、十代ちゃん起きてたの?おしめ替えますよ。』
な、なんだこの人?それに、赤ちゃん言葉何て。そういや、手ちっさ。まさかの。
『よいしょ、ふう少しまた重たくなったかしら。私は、嬉しいわあ』
お、俺を持ち上げた?確信するしかねえじゃん。俺。今一度、赤ちゃんを経験しております。
『舞網市の一番のデュエリストになるのよ、十代ちゃん、きっとプロデュエリストの息子だし、一番になるわ。』
ここは、舞網市と言うそうです。今日から精一杯頑張るぜ。
『ー大丈夫かな。』
クリクリーという泣き声を最後に、羞恥を感じながら、意識を失っていった。
ガッチャ。
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