機動戦艦ナデシコ
1313話
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るのはゲート。
それだけでエザリアが誰を示しているのかはすぐに理解出来た。
「神楽坂か」
「ええ。彼女は現在まだ決まった部署にはいないのよ。それで色々な部署を経験して貰ってるんだけど、その辺を考えるとこういう経験をしておくのも面白いと思うわ」
「……話は分かるけど、いいのか? こう言っちゃ何だが、神楽坂はシャドウミラーに入ってから日が浅いし、一般人……とは言えないけど、それでもシャドウミラーの中だと重要なポストにいる訳じゃない。なのに、そんな重要な役所を任せて失敗したらダメージはでかい。それこそ、神楽坂だけじゃなくてシャドウミラーとしてもな」
「その辺は心配いらないわよ。彼女だって成長しているんだもの。シャドウミラーに入って来てから何度も話す機会があったけど、十分信用も信頼も出来る相手よ」
中学生の時から神楽坂を知っている身としては、エザリアがそこまで評価するのを多少疑問に思うが……いや、そもそも神楽坂がシャドウミラーに入ってからの事を俺は知らないしな。それをここで色々と決めつけるのは止めておいた方がいい、か。
事実、神楽坂はリュケイオスのオペレーターを任されていたのだから。
「分かった、なら神楽坂に頼むか。エザリアがそこまで言うのなら信用出来るだろうし」
そう告げた時、何故かイザークが得意気な表情を浮かべていたのだが、何だ?
「信じて貰えて何よりよ。じゃあ、早速行きましょうか」
「ああ」
イザークの態度に疑問を抱きつつ、俺達は部屋を出る。
そして向かったのはブリッジ。
「アクセル代表?」
「ああ。ちょっとホワイトスターの方に戻ろうと思ってな」
「ホワイトスターにですか? そのお気持ちは分かりますけど、その、連絡の手段は……」
申し訳なさそうな表情を浮かべるプロスペクター。
その隣にいるエリナは、何かを言いたげにしているが結局黙り込んでいる。
「心配するな。代わりの人材をこっちに置くから」
「はぁ、それならいいですが、その、どのような方なのでしょう? 勿論アクセル代表が推薦する人なのですから信用出来ると思うのですが」
「そうだな。……シャドウミラーに入ったばかりではあるが、色々と苦労してきた人物であるのは確かだ。特に血筋という点で考えれば、とある世界の王族に連なる人物でもある」
……間違ってはいないな、うん。間違っては。
ただ、その性格とか色々と抜けているところがあったりするところを言ってないだけで。
「お、王族ですか。その、もしかしてシャドウミラーには色々な世界の王族が集まっていたりするのですか?」
「そう、だな。……うん、それは否定出来ない。全ての世界からって訳じゃないが、何個かの世界から王族がシャドウミラーに所属している」
例えばコ
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