第11話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「あら、エステル達にお兄様までいるじゃない。」
ルーク達が街道を進んでいると聞き覚えのある声が聞こえて立ち止まった。すると目の前からレンとバダックがルーク達に近づいてきた。
「レ、レン!?」
「一体どうしてここに……」
レンの登場にエステルとヨシュアは驚き
「久しぶりだな、ルーク。」
「お、お前はラル……じゃなくてバダック!カルバードにいるお前がどうしてリベールに……それも何でレンと一緒にいるんだ??」
バダックに話しかけられたルークは驚いた。
「少々事情があってな。―――もしやその娘達がカシウスの話にあったカシウスの子供達か?特にその栗色の髪の娘はカシウスにどことなく似ているようだが。」
「あ、ああ。」
ルークの答えを聞いたバダックはエステルとヨシュアに視線を向けた。
(で、でかっ!?今日街道ですれ違った時に温泉を聞いてきた人並みじゃないかしら??)
(しかもかなりの腕前だね……あんな大鎌を軽々と持ち歩いているし。)
(一体何者だ?俺達の”同業者”のようだが……)
バダックを初めて見るエステル達はそれぞれの感想を小声で言い合っていた。
「―――バダック・オークランド。たまたまヴォルフ砦でレンと出会ってな。彼女に頼んでツァイス市のギルドへの道案内をしてもらっている所だ。」
「あたしの名前はエステル。エステル・ブライトよ。」
「ヨシュア・ブライトです。」
「アガット・クロスナーだ。悪いが自己紹介はこのぐらいにして、俺達は急がせてもらうぜ。今、緊急の事件で急いでいる所だ。」
「事件だと?一体何があったのだ?」
そしてルーク達はバダックとレンに事情を軽く説明した。
「レンがツァイスを離れている間にそんな事が……」
「ふむ………―――よければ俺もお前達に同行しようか?」
事情を聞き終えたレンは驚き、バダックは考え込んだ後意外な提案を口にした。
「え……」
「何?」
「へっ!?」
「お、お前が!?」
バダックの提案を聞いたヨシュアとアガットは呆け、エステルとルークは驚いた。
「ああ、俺も遊撃士の一人として力を貸そう。―――レン、お前はツァイスに戻ってラッセル博士の孫娘を護衛した方がいいだろう。」
「ティータを?どうしてかしら。」
バダックの話を聞いたレンは首を傾げ
「ラッセル博士に自分達の思い通りに働いてもらう為にその博士達を誘拐した者達が孫娘を人質に取る可能性も十分にありえるからだ。」
「!!なるほどね。―――わかったわ。じゃ、レンは一足早くツァイスに戻ってキリカお姉さんに報告した後ティータの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ