第10話
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向かうとそこにはルークやアガットが対峙し、またエステル達にとってもかつて対峙した事のある黒装束の男達が拘束したラッセル博士と共にエレベーターに乗ろうとしていた。
「いた……!」
「てめえらは……!」
「お前らはっ!って事はこの騒ぎはお前らの仕業か!」
「お、おじいちゃん!?」
「むっ……アガット・クロスナーにルーク・ブライト!?」
「面倒な……ここはやり過ごすぞ!」
エステル達に気付いた男達はラッセル博士を連れてエレベーターの中に入った。
「逃がすか、オラァ!」
男達を逃がさないかのようにアガットは重剣を構えて走り出し
「秘技―――裏疾風!!」
ルークは走り出すアガットを追い抜いて電光石火の速さでエレベーターに向かったが、一足遅くエレベーターの扉は閉まった。
「クソ……間に合わなかったか!」
「また、逃がしちまった!」
「そ、そんな……どうしておじいちゃんを……」
アガットとルークが悔しそうにしている中、大好きな祖父が攫われた事にティータは表情を青ざめさせていた。
「とにかく非常階段で下に降りましょう。このまま中央工房から脱出するつもりみたいです。」
「ああ、逃げるとしたら、町かトンネル道のどちらかだ。急ぐぞ、ガキども!」
「言われなくても!」
そしてエステル達は手分けして地下道、街中を探したが黒装束の男達は親衛隊の軍服に着替え逃げたことしかわからず、博士は見つからなかった。
〜ヴォルフ砦〜
エステル達がラッセル博士の捜索に街中を奔走している中、レンは依頼人をヴォルフ砦に送り届けた。
「どうもありがとう。また機会があったら、よろしくな、お嬢ちゃん。」
「はい。道中お気を付けて下さいね。」
レンが依頼人を見送ると依頼人と砦の門から出てきた大柄な身体の髭面の男性がすれ違い、レンに近づいてきた。
「小娘。こんな所で一人で何をしている?まさか親とはぐれたのか?」
「うふふ、心配してくれてありがとう、おじさん。でも大丈夫よ。レンはこう見えて、おじさんの”同業者”よ。」
男性に話しかけられたレンは男性の胸につけられてある正遊撃士の紋章に一瞬視線を向けた後答え
「”同業者”?――――!なるほど。という事はお前が噂に聞くカシウスの娘の一人にしてリベールの”小剣聖”か。これは失礼した。」
レンの答えを聞いた男性は眉を顰めた後レンの服の胸の部分に付いている準遊撃士の紋章に気付いてレンの正体を一瞬で察して苦笑しながら答えた。
「うふふ、この見た目だから勘違いされても仕方ないわ。―――レン・ブライトよ。おじさんの名前は?パパを知って
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