第9話
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時、時計の時間に気付いたティータは目を丸くして言い、レンは小悪魔な笑みを浮かべて言った。
「えー。」
一方興味が出てきたオーブメントを調べる時間が伸びた事にラッセル博士は思わず文句を口にした。
「えー、じゃないよおじいちゃん。あ、エステルさん達もよかったら、食べていって下さい。あんまり自信はないんですけど……」
「あ、それじゃあ遠慮なく♪」
「よかったら僕達も手伝うよ。」
「そうね人数も多いようだし、ティータ、手伝いましょうか?」
「ありがとう、レンちゃん、ヨシュアさん。」
「よし、それじゃあこうしよう。食事の支度が済むまでわしの方はちょっとだけ……」
4人で和気あいあいとしている様子を見たラッセル博士はその隙の間に黒いオーブメントを調べようとしたが
「だ、だめー。わたしだって見たいもん。抜け駆けはなしなんだから。」
「ケチ。」
頬を膨らませたティータに咎められ、つまらなさそうな表情になった。
(なんていうか、この2人……)
(血は争えないってやつだね。)
(うふふ、ティータもああ見えて博士に似た所があるからしょうがないわ。)
その後夕食が済みついに実験の時が来た。
〜夜〜
「コホン……腹も膨れたことじゃし早速始めるとしよう。エステル、例のオーブメントを台の上へ」
「う、うん……」
ラッセル博士に促されたエステルは緊張した様子で黒いオーブメントを測定器の台の上に置いた。
「これでいいの?」
「うむ。ティータや。そちらの用意はどうじゃ?」
「うん、バッチリだよ。」
「よろしい。それでは”黒の導力器”の導力測定波実験を始める。」
「ドキドキ、ワクワク……」
ラッセル博士の宣言を聞いたティータはまるでおもちゃを目の前にした子供のように目を輝かせた。
「あー、ティータったら凄いやる気の目ね。」
「うふふ、重度の導力技術マニアのティータなら当然、見逃せない出来事だから仕方ないわ。」
「あう……だからわたしはマニアじゃないよー、レンちゃん。」
苦笑しているエステルに捕捉したレンの説明を聞いたティータは頬を膨らませてレンを見つめた。
そして実験が始まり順調に進み始めた。
「よしよし、順調じゃ。ティータや、測定器の反応はどうじゃ?」
順調に進んでいる事に気を良くしたラッセル博士であったが、ラッセル博士とは逆にティータは表情を曇らせていた。
「う、うん……なんだかヘンかも……」
「なぬ?」
「メーターの針がぶるぶる震えちゃって……あっ、ぐるぐる回り始めたよ!」
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