第9話
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………」
ヨシュアに促されたエステルは自分の持ち物から黒いオーブメントを出し、ここに来た目的を説明した。
その理由とはボースで起こったハイジャック事件解決後、ギルドに自分達宛てに送られてきた黒いオーブメントと手紙があった。
その手紙の内容とは”K”というイニシャルの人物から預かり”R博士”へ届けるようにとの内容であったが、”R博士”に心当たりがない二人はわからず、とりあえず預かる事にし、リベールを廻っていた。
そしてルーアンで起こった放火事件の真犯人を取り押さえる時犯人が隠し持っていたアーティファクトの力で体が動かなくなり、絶体絶命かと思われた時、黒いオーブメントが光り、アーティファクトの力がなくなり、紆余曲折があったとはいえ、無事犯人を逮捕できた。
この件を不思議に思った2人はルーアンのギルドの受付―――ジャンからラッセル博士なら詳しいことがわかるかも知れないと聞き、ラッセル博士を尋ねたことを説明した。
「ほう……アーティファクトの力が停止したのか……」
「ふえ〜〜。」
「エステル、体が動かなくなったって聞いたけど、二人とも大丈夫だったのかしら?」
話を聞き終えた二人は興味深そうな表情で机の上に置かれた黒いオーブメントを見つめ、レンは心配そうな様子でエステルとヨシュアを見つめた。
「ええ、モチのロンよ!こうやって元気にいるから大丈夫よ!」
「そう。まあ、エステルなら例え絶体絶命に陥っても、お化けさんのようにしつこく犯人を追いつめそうだけどね。」
「ちょっとそれ、ど〜い〜う〜意味よ〜〜?」
「まあまあ。」
ジト目でレンを睨むエステルをヨシュアは苦笑しながら諌めていた。
「それで話を戻すのですが、このオーブメントについて調べてくれないでしょうか?」
「よかろう。測定装置に置いて調べて見るか。」
「ソクテイ装置?」
ヨシュアの依頼に頷いたラッセル博士の答えを聞き、訳がわからなかったエステルは首を傾げた。
「さっきの実験で使用したあの大きな装置の事です。導力波の動きをリアルタイムに測定するための装置なんですよ。」
「よ、よくわかんないんだけど、その装置を使えばこれの正体がわかるのよね?」
「エステル、博士たちに任せてみよう。何かわかるかもしれないし。」
「そうね、ヨシュア。じゃあ博士、お願いします。」
「うむ、それじゃあ早速……」
エステルの答えを聞いたラッセル博士は意気揚々と立ち上がった。
「でも、おじいちゃん。そろそろゴハンの時間だよ?」
「うふふ、どうやらお楽しみはディナーの後の方が良さそうね?」
しかしその
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