第9話
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原因だそうだよ。」
エステルから訳のわからない話を聞かされ、首を傾げているレンにヨシュアは苦笑しながら説明をした。
「モルガン将軍……ああ、あの闘技大会の決勝で戦った元気なおじいさんね。うふふ、それは悪かったわね、エステル。でも、そんなのはっきり言って唯の嫉妬で私情に走ったモルガン将軍の方が悪いと思うのだけど。」
「ハハ、まあそうなんだけどね……」
軍のトップを何の躊躇いもなく全面的に悪いと指摘したレンの正論を聞いたヨシュアは苦笑いをしていた。
「それより2人共、依頼か何かでどこかに行くんじゃないの?」
「あ、いっけな〜い。忘れてた!早く工房にいこ、ヨシュア!」
「わかったよ、エステル。じゃあまた後で会おう、レン。」
「ええ、2人ともがんばって。」
2人を見送った後レンはギルドに依頼達成の報告をし、ラッセル家に戻った。
〜ラッセル家〜
レンがラッセル家に戻ってくるとそこには誰もいなく、機械の作業音だけが聞こえていた。
(あら、博士は帰っていたんだ……研究に没頭しているようだし、リビングで待たせてもらおうっと。)
機械の作業音を聞き、ラッセル博士が何かの研究をしている事に察しがついていたレンは勝手知ったるキッチンで湯を沸かし、紅茶を入れて休憩していた。
そしてしばらくすると玄関の扉が開き、ティータとエステルとヨシュアの3人が入って来た。
「えへへ、こちらがわたしの家です。」
「あら、ティータ。おかえりなさい。エステルとヨシュアはいらっしゃいかしら?」
「あ、レンちゃん、ただいま。」
「へ……なんでレンがティータの家にいるのよ!?しかも普通にくつろいでいるし!」
予想外の人物がティータの家にいる事にエステルは驚いて声を上げた。
「あ、実はですね。ルークさんとレンちゃんにはツァイスにいる間は家に泊まってもらっているんです。」
「そういうことよ。だからレンがティータの家にいるのは当然の事よ。」
「全くもう、この娘ったら……そういう大事な事はさっき会った時に教えなさいよね。」
「後で博士に兄さん達がお世話になったお礼を言っておかないとね。」
ティータとレンの話を聞いたエステルは呆れた様子で溜息を吐き、ヨシュアは苦笑した。
「それより二人とも。ここに来たって事はもしかして博士に用があるのかしら?博士なら工房にいるわよ。」
「っと、そうだったわ。”アレ”の件について聞くんだったわ。それじゃあ早速挨拶させてもらいますか。」
その後エステル達は工房の中に入り、ラッセル博士と出会ったが研究に夢中の博士になりゆきで実験を手伝うことになり、実
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