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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第9話
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ら、いつでも買うわよ?生意気な後輩を指導するのも先輩の”仕事”だしねえ?」

しかし呆れた表情で溜息を吐いたレーヴェの言葉を聞いたサラ教官は不敵な笑みを浮かべてレーヴェを見つめ

(レ、レーヴェ……)

(あはは………やっぱりサラ教官、レーヴェさんにかつて受けた”借り”を少しずつ返させているようですね……)

その様子を見た生徒達は冷や汗をかいて呆れ、プリネは疲れた表情をし、ツーヤは苦笑していた。



「え、えっと、学院の各施設などは開放されるのでしょうか?」

するとその時場の空気を変える為にエマが質問し

「図書館の自習スペースが使えるとありがたいんですが……」

マキアスも続くように質問した。



「ええ、そのあたりは一通り使えるから安心なさい。それとクラブ活動も自由行動日にやってる事が多いからそちらの方で聞いてみるといいわね。」

「……なるほど。」

「ふむ、確認しておくか。」

「―――それと来週なんだけど。水曜日に”実技テスト”があるから。」

「”実技テスト”……」

「それは一体どういう……?」

サラ教官の口から出たある言葉が気になったリィンとアリサはそれぞれ真剣な表情になった。



「ま、ちょっとした戦闘訓練の一環ってところね。一応、評価対象のテストだから体調には気を付けておきなさい。なまらない程度に身体を鍛えておくのもいいかもね。」

「――無論、装備は勿論だが戦術オーブメントの確認を怠らないように。テストでは当然戦術オーブメントを使ってもらう予定だ。」

「……フン、面白い。」

「ううっ……何かイヤな予感がするなぁ。」

「……ふぁぁ……」

サラ教官とレーヴェの説明を聞いたユーシスは不敵な笑みを浮かべ、エリオットは不安そうな表情をし、フィーは一切動じずあくびをして眠そうな表情をした。



「そして―――その実技テストの後なんだけど。改めて”Z組”ならではの重要なカリキュラムを説明するわ。」

「そ、それは………」

「……………(遂に来たか。)」

(オリヴァルト皇子が考えたあのカリキュラムね……)

サラ教官から出た意味ありげな言葉を聞いたマキアスとリィン、プリネはそれぞれ気を引き締めた。



「ま、そういう意味でも明日の自由行動日は有意義に過ごすことをお勧めするわ。HR(ホームルーム)は以上。副委員長、挨拶して。」

「は、はい。起立―――礼。」

そしてホームルームは終わり、クラスメイト達はそれぞれの行動に移り始め、リィンはエリオットとガイウスと談笑していた。



「”実技テスト”かぁ………ちょっと憂鬱だなぁ。魔導杖もまだちゃんと
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