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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第9話
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うかもな。しかし、まさか”Z組”が寮まで別とは思わなかった。俺達が入るのに合わせて古い空家を改装したみたいだしな。」

「まあ、意外と綺麗だし、雰囲気も悪くないけど……学院までちょっと歩くのは善し悪しってところかもね。」

「―――邪魔だ、どくがいい。」

二人が立ち止まって会話をしていると高慢そうな声が聞こえ、声が聞こえた方向に振り向くとそこには白い制服を着た貴族生徒が数人いた。



「フン……”Z組”の連中だったか。……………」

貴族生徒の一人の金髪の男子生徒は鼻を鳴らした後リィンとエリオットの顔をジッと見つめ

「……?」

「え、えっと……?」

生徒の行動に二人は戸惑っていた。



「フッ……しょせんは寄せ集めの連中か。―――行くぞ、みんな。」

「はい、パトリックさん!」

「まあ、せいぜい分を弁えるんだな。

そして貴族生徒達は二人に嫌味とも思える言葉を口にした後その場から去り学院へと向かった。



「はあ……貴族クラスの人達か。やっぱり緊張するなぁ。」

「……まあ、エレボニア貴族と言えば今みたいなのが普通だからな。ラウラ達はまだ話しやすい方だと思うぞ?」

「あはは、そうかもね。」

二人が会話をしていると予冷が鳴り

「予冷か。急がないとな。」

「うん、そうだね。あ、そうそう。クラブの所属ってもう決めた?別に所属しなくてもいいみたいだけど……」

「いや、正直決めかねてるんだよな……」

予冷を聞いた二人は再び学院へと向かい始めた。



数時間後、一日の授業が終わり、ホームルームの時間となった。



「―――お疲れ様。今日の授業も一通り終わりね♪前にも伝えたと思うけど明日は”自由行動日”になるわ。厳密に言うと休日じゃないけど授業はないし、何をするのも生徒達の自由に任されてるわ。帝都に遊びに行ったっていいし、何だったらあたしみたいに一日中寝てても構わないわよ?」

ホームルームでサラ教官は説明を終えた後笑顔になり

「――バレスタイン教官の行動には全く興味はないが、一日中寝るつもりなら、自分がやるべき分の仕事を俺に押し付けないでもらおうか。」

教室の扉付近の壁にもたれかかって聞いていたレーヴェは目を伏せながら指摘し

「ふふ〜ん、そっちは”副担任”で”後輩”なんだから”担任”のあたしの言う事は絶対だし、”先輩”を楽させるのが”後輩”の義務でしょう?」

レーヴェの指摘にサラ教官は勝ち誇った笑みで答えた。

「やれやれ……こんな”器”の小さい者に後れを取るとは、俺の予想以上に凡庸な連中だったようだな、ジェスターの連中は。」

「あら、喧嘩売ってんのな
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