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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第1章〜 新学期〜初めての実習〜  外伝〜麗しき留学生達の入部〜
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らっては困るな。―――そこの人間、名前はなんと言う。」

「へっ!?エリオット・クレイグですけど……」

アムドシアスに突如名指しされたエリオットは驚いた後答え

「先程の演奏についてだが―――――」

そしてアムドシアスはエリオットに先程自分が聞いたエリオットの演奏の治すべき点や良かった点等、専門用語を交えて教えた。



「まあ……私でもわからなかった所まで気付いているなんて……」

「す、凄い……」

「帝都にある音楽院の講師と比べても遜色ないんじゃないでしょうか?」

アムドシアスの指摘を聞き終えたメアリー教官は感心し、エリオットとハイベルは驚き

「さ、さすがは”芸術を愛する魔神”を名乗っているだけはありますね……」

ツーヤは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。



「どうだ?これで文句はあるまい?」

メアリー教官達の様子を見て口元に笑みを浮かべたアムドシアスはプリネを見つめ

「あのね……まだまだ問題はあるわよ。第一この部活はメアリー教官や吹奏楽部の方達の許可だって必要だし、それ以前にいくら知識があるとはいえ部外者の貴女が部活の指導なんて――――」

見つめられたプリネは呆れた表情で答えかけたが

「私は別にいいですよ、マーシルンさん。」

「え……」

「メ、メアリー教官??」

メアリー教官の答えを聞いて呆け、エリオットは戸惑いの表情でメアリー教官を見つめた。



「私は他の部活の顧問を掛け持ちをしていまして、ずっと吹奏楽部の生徒達を指導できないんです。指導をできない間の代わり―――いえ、私以上の知識を持つ方が手伝って下さるのなら、とてもありがたいお話です。」

「し、しかし。例えメアリー教官が良くても部員の方々はそうは思わないのでは……」

メアリー教官の説明を聞いたプリネは戸惑いの表情をみせたその時

「僕達も構わないよ。エリオット君の指導を見る限り、アムドシアスさんの指導力は相当のものだし、何より僕達と同じ音楽を愛する方だ。みんなは反対かい?」

ハイベルが答えた後部員達を見回して尋ねた。すると部員達は互いの顔を見合わせた後アムドシアスを見つめ、『お願いします!』と全員が言い、賛成の様子を見せた。



「…………………」

部員達の反応にプリネは呆け

「うむ!よい心がけだ!」

アムドシアスは力強く頷いた。

「ど、どうしましょう、プリネさん……」

その様子を見ていたツーヤは冷や汗をかいてプリネを見つめた。

「フウ、仕方ないわね。まあ、同年代の方達と一緒に演奏するという体験は今までした事がないし、いいわ。ツーヤ、貴女もいいかしら?」

「はい。
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