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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第1章〜 新学期〜初めての実習〜 外伝〜麗しき留学生達の入部〜
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、普通の学生として接してほしいのだけど……リベールと違って身分制度が濃く出ているエレボニアではやっぱり難しいわね。」
ツーヤに続くようにプリネも疲れた表情で溜息を吐いた。そして二人が歩いていると何かの楽器の音が聞こえてきた。
「あら、この音は……」
「ヴァイオリンですね。一体誰が弾いているのでしょうか?」
「―――あの教室から聞こえてくるわ。少し見学していきましょう。」
「はい。」
そして二人は”吹奏楽部”のプレートが扉に付いてある教室の中に入った。
〜吹奏楽部〜
二人が教室に入るとそこには多くの部員達や吹奏楽の担当教官――――メアリー教官が見守っている中、エリオットがヴァイオリンを弾いていた。
(エリオットさんだったのね……)
(そう言えばエリオットさんのお姉さんは自宅でピアノ教室を開いているという情報がありましたけど……その関係でエリオットさんも音楽を嗜んでいるのでしょうか?)
(恐らくそうでしょうね。)
(ほう………あの年でありながらもそれなりの腕前だな。フム、今から育てれば将来は立派な演奏家になれるかもしれんな。)
ヴァイオリンを弾いている主がエリオットだと知った二人は興味深そうな様子でエリオットを見つめ、プリネの中でエリオットの演奏を聞いていたアムドシアスはエリオットの腕前に感心していた。
「フウ……」
エリオットがヴァイオリンを弾き終えるとその場にいる全員は拍手をし
「素晴らしい演奏だったよ、エリオット君。フフ、ヴァイオリン奏者としてこれから互いに頑張って行こうな。」
「はい、部長。って、あれ。君達は……」
吹奏楽部の部長の賛辞の言葉に頷いたエリオットは扉付近にいるプリネとツーヤに気付いて目を丸くし
「プ、”姫君の中の
姫君
(
プリンセスオブプリンセス
)
”……!」
「それに”蒼黒の薔薇”もいるわよ!?」
「どうして吹奏楽部に……」
「もしかしてお二人はこの部に入るつもりなのかしら!?」
エリオットに続くようにプリネとツーヤの存在に気付いた他の部員達はそれぞれ驚きの表情で騒ぎ始めたが
「皆さん、静粛に。皆さんのお気持ちは良くわかりますが、お二人は今は一学生としてこのトールズ士官学院を通っているのですよ?あまり騒いでいたら、お二人に悪いです。」
手を叩いて自分達を注目させたメアリー教官の注意を聞いた後互いの顔を見合わせ、興味深そうな様子でプリネ達を見つめながら黙り込んだ。
「お気遣いありがとうございます、メアリー教官。」
「フフ、気にしないで下さい。私は士官学院の教官として当然の事をしたまでです。それでマーシルンさんと
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