第14話(序章終了)
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「………師匠から教えて貰ったんだけど”魔神”っていうのは”闇夜の眷属”の中でも全てにおいて最強を誇る種族よ……その力は神にも匹敵すると言われるし魔力も無限のようにあると言われているわ……正に魔王と言われてもおかしくない強さだそうよ……ちなみにメンフィル皇帝も半分、魔神の血を引いているそうよ。多分、この娘が本気になったらリベールは焼け野原になるんじゃないかしら……?」
「え”!?それなら戦闘なんてことしたら不味いんじゃあ……」
魔神のことを知ったエステルは思わず心配そうに言った。
「大丈夫だよ……エヴリーヌ、人間が好きだし、そんなことしたら疲れるしリウイお兄ちゃん達に嫌われるからそんなことしないよ……」
「そう願いたいわ……魔神だったら魔術も使えるのよね?」
エヴリーヌはエステルの心配を無邪気に笑って否定した。その様子を見たシェラザードは思わず溜息を吐いてエヴリーヌが本気になって暴れないことを祈った。
「ええ、エヴリーヌお姉様は弓の技に加えて強力な風と暗黒の魔術が使えます。」
「あはは……それは心強いわね……リフィアはどうなの?」
エステルは明らかに自分達と実力が違うエヴリーヌを知り、冷や汗を垂らし、渇いた声で笑った後、最後の一人であるリフィアに聞いた。
「うむ、よくぞ聞いた!余は神聖、暗黒に加えて無属性である純粋魔術も使えるから後方からの攻撃や回復は余に任せるがよい!」
「へえ……以外ね。リフィアって攻撃あるのみ!っていう印象があるけど回復魔術もできるんだ……」
リフィアが傷の治療もできることを知ったエステルは意外そうな顔でリフィアを見た。
「傷ついた民を治療するのも王族としての義務じゃからな!それに余はこれでも”百日戦役”のエレボニアによるロレント襲撃の際、瓦礫に埋もれて瀕死であった一人の女性の命をペテレーネと
共に救ったのじゃぞ。」
「………え………………」
リフィアの言葉を聞いたエステルは、かつて母の命を救った際に見た憧れの女性であるペテレーネの優しげな笑顔と、自信満々な笑顔で絶望していた自分に母は助かると希望を持たせてくれ、ペテレーネと共に母の傷を癒した少女の顔を完全に思い出した。
「あなたがあの時、お母さんを助けてくれたもう一人だったんだ……やっと……会えた………!」
リフィアを思い出し、母の命を救った人物に再会し感激したエステルは嬉し涙を流した。
「エステル……!?どうしたんだい!?」
ヨシュアはエステルが涙を流していることに慌ててエステルに何があったかを聞いた。
「うん………この人、聖女様といっしょにお母さんを助けてくれた人だったの……」
「え………それってレナさんが言ってた命の
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