第13話
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「ッツ!」
「わっ!」
2人は驚きながらも回避に成功した。
「何よこれ〜!今まで倒した魔獣でこんな魔獣いなかったわよ!?」
「下手をしたら手配魔獣かもしれないね……どうしよう……数はそんなにないけど僕達で倒せるかな?」
2人は武器を構え見た事のない魔獣を警戒した。
「もちろん、倒すわよ!それにこの上は街だし、このまま放っておく訳にはいかないわ!」
「確かにそうだね……行くよ、エステル!」
気を取り直した2人は新たな魔獣に武器で攻撃したが攻撃はすり抜けた。
「いっ!?」
攻撃が効いていないことにエステルは驚いて後退した。
「物理攻撃は効かないのか……なら!………時の刃よ!ソウルブラ―!!」
ヨシュアが放ったアーツが敵の一体にあたり、怯んだ。
「よし、効いてる!エステル、アーツや魔術主体で行くよ!」
「オッケー!……風よ切り裂け!旋刃!!」
エステルが放った風の魔術は霧を切り裂くように重傷を与えた。そして2人はアーツや魔術を使って攻撃し、怪我をした時は薬やエステルの魔術で回復して、残り一体まで減らした。
「……今のでEPが最後か……エステル、後一体だけどそっちはどう?」
ヨシュアは自分のオーブメントのEPが切れアーツが放てなくなったことを確認した後、エステルの様子を聞いた。
「こっちもオーブメントのEPは空よ。魔力も結構使ったから一気に決めるわ!」
エステルは勝負を決めるために棒で残り一体の魔獣に立ち向かった。
「エステル、何を!?」
物理攻撃が効かない魔獣にエステルが再び棒で攻撃しようとする無謀さにヨシュアはギョッとした。そしてヨシュアはエステルの棒に雷を帯びているのを見て驚いた。
「まあ、見てなさい!これで決める………ハァァァァァァ!雷波!無双撃!」
雷を帯びた棒でエステルは残りの魔獣を連続で攻撃した。それをまともに喰らった魔獣はその場にほかの倒された魔獣と同様セピスを残し、消えた。
「ま、こんなもんね♪ぶっつけ本番の技だったけど上手くいったわ♪」
「エステル、今のは?」
ヨシュアは今まで見た事のないエステルの技に驚き聞いた。
「今のはあたしが考えた魔術の力を帯びた武器攻撃よ!棒と魔術を合体できないかとずっと考えてカンで試しに使ってみたけど、案外いけるわね♪」
「武器と魔術を合体させるって……エステルの野生のカンは本当に凄いな……」
ヨシュアは武器と魔術の力を合体させるという誰も考えないようなことを、やってのけたエステルを感心した。
「さてと……行きましょ、ヨシュア!」
戦闘が終わりホッとしたエステルはヨシュアに共に戻る
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