第十三話 アカツキ帝国との交流は本格化する
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国や中国に負けに劣らず酷いもんだ。国内にいる現実が見えない左翼団体と愉快な仲間達が現在も銀座の門の前で抗議活動が現在も続いている。そんな中でアメリカは比較的おとなしいが、アカツキ帝国に興味を示している。実際に、アカツキ帝国が地球の経済界に進出した場合の経済効果は、予想が出来ない程に波乱を呼び起こすからな」
現在特地を巡っての世界情勢を伊丹に教えた柳田。
「だからこそ、永田町の連中は知りたがってんだ。世界の半分を敵に回して門を維持するだけの価値が、ここにあるのか?実際にアカツキ帝国がこの10年で開発した土地で、油田も含めて希少鉱物を発掘している情報は既に世界を回っている。特地にも地球同様の油田と希少鉱物がある事が判明して日本の経済界は無論のこと、世界各国の大手企業は早く参入したいと色めき立っている。」
「はあ、まさか新任二尉の俺が厄介な仕事を任される羽目になるなんてな。避難民と交友して現地協力者を作り上げて、この特地の資源や、この世界の情勢に対する独自の情報縁を得ろって事ですよね」
「ああそうだ。確かに現状はアカツキ帝国経由の情報を下に作戦を練っているが、だからといってアカツキ帝国に全ての情報源を頼るわけにはいかん。いつまでも友好国でもある保証もないからな。お前さんは既に避難民に対して信頼もされている事は報告書で分かっている。近日中に上から大幅な自由行動が許可される」
「何で俺に……」
「上はお前さんを怠け者だが、有能だと認めたそうだ。今までサボった分の仕事が舞い込んでくる。覚悟しておけ。あと、アカツキ帝国軍の島田大尉とは引き続き協力してもらうからな」
柳田の言葉に更に落ち込む伊丹。自分のモットーである「喰う寝る遊ぶ、その間にほんのちょっとの人生」から大幅に遠のいていくと感じると、心の中で涙目になる伊丹であった。
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