第十三話 アカツキ帝国との交流は本格化する
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難民受け入れがこんなにスムーズに進むとは思いませんでしたよ」
「特地で10年の実績があるアカツキ帝国軍と話し合った結果、遅かれ早かれこういう状況にはなる事は予想していた。それに現地人の協力者を得るいい機会でもあったからな」
「で、柳田さん。俺に何のようですか?俺は、これから避難民の住む場所や食事を提供するために書類仕事をしないといけないんですけど」
「まあ、いいから俺の話を聞け」
そもそも伊丹のように避難民達を連れて来ざる得ない状況は既にアカツキ帝国軍の情報で知っていた狭間陸将は、伊丹が避難民を連れてきた事を理解した直後に許可を下したのだ。どうせ避難民を連れてくる状況が発生するなら変に突き返すより、受け入れる状況を作る事にしたのだ。
「転生者や未来人がアカツキ帝国軍の中核を担っている可能性があるという報告書。最初は二課で、こんな馬鹿げた報告書があるものかと思っていたが、それが無視できない状況にまでなっている」
「柳田さん。やっぱり……」
「ああ、お前さんの指摘通りだ。アカツキ帝国の文明スピードは歪すぎると派遣された外交官や武官達が口を揃えて言っている。技術班もアカツキ帝国軍の武装に関しても、まるで予めに武器の欠点を知っているように開発が順調に進んでいる。普通なら初めの開発段階で何処かしら失敗はあるが、アカツキ帝国の場合は、それがない。これが上の連中が転生者と未来人の可能性を公的ではないが、内心では認めざる得ないというわけだ。」
伊丹が書いたレポートの内容が公的ではないにせよ、転生者と未来人の可能性を認めたと告げる柳田。実際に伊丹書いたレポート通りに、細かな指摘が一致しており、これがお偉方が伊丹のレポートの関心している理由でもある。
「いいか、伊丹。この世界、特地は宝の山だ。公害や汚れのない手つかずの自然。そして何より世界経済をひっくり返しかねない膨大な地下資源。文明格差はアカツキ帝国を除けば中世と現代並。そんな世界との唯一の接点が日本に開いた。アカツキ帝国に関しては軍の規模こそアメリカに劣るが、技術力に関しては地球よりも一歩も二歩も先に進んでいる。この世界のもう一つの大陸で覇者となり、現在も友好国に対して援助や開発を続けている。これはまだ公にされていない秘密だが、アカツキ帝国が日本に対してロボット技術の提供も視野に入っている。この意味は分かるな」
「ええ、文明も民族も俺達日本人と類似点が多い。交流も現在も順調に進んでいるけど、外圧が酷いんでしょう。」
「分かってるじゃないか。実際に中国と韓国は特にな。アカツキ帝国と交流しただけで軍国主義、帝国主義の復活だと声を高くしてデモをしているし、韓国に関しては大統領が直々にアメリカに訪問して、お互いに協力して日本に制裁すべきだと言ったそうだ。国内事情も韓
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