第十三話 アカツキ帝国との交流は本格化する
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こんな201X年の日本で普及しているネット小説のような出来事を実在するというレポートを提出しても、報告書として通る事はないのだが、アカツキ帝国の技術発展があまりにも歪なスピードで進化している事と、二足歩行型のロボットが、地球世界のロボットアニメの主要メカにそっくりな点もあり、転生者や未来人が国の中核を担っているという内容を無視できる状況でなくなったのだ。
「もし未来人や転生者といった人物が国を運営していたならば、日本の外交戦略は根本的に見直さなければいけませんよ。相手がこちらが示すカードを知り尽くしている事も考えなければいけないのですから」
この言葉は外交官達の本音を代弁した言葉である。もし、こちらの外交カードを知り尽くしていた場合は、こちらがピエロになる可能性があるのだ。そうなれば外交官としては悪夢としか言えないのだ。なお、アカツキ帝国の中核の人物が転生者や未来人だと早くから指摘した伊丹は、外交官や武官として派遣された自衛官や外交官達から「有能な怠け者」としての印象を強める要因となり、お偉方達から本人が嫌がる仕事を沢山与えらえる羽目になる事は、この時点で伊丹は知らない。
ーーー。
そして場所は戻りアルヌス駐屯地に帰投した第三偵察隊は40名はいる避難民達も連れてきた。なお、この避難民達に最初は、炎龍の脅威がなくなったのだからこのまま村に戻ればと言ったのだが、そもそも今回の逃避行で限られた財産を持ってくるだけで精一杯であったし、村は既に無人と化しており、戻った所でこの動きをかぎつけた盗賊たちに置いて来た財産を奪われてしまった可能性も高いので、村長達も、それを理解しているのでならば親戚を頼ったり、無人となったコダ村に戻って働くより新たな土地で再出発した方が遥かにマシだとの事である。
そのため、自衛隊やアカツキ帝国軍について来たのも真面な働き口がないのが理由でもある。
この避難民達を連れてきた事は許可されておらず、下手をすれば見捨てる可能性もあった。実際に伊丹の想像通りで伊丹の上司である檜垣三等陸佐は、どうして連れてきたんだと頭を抱えて伊丹を叱ったが、意外にもアカツキ帝国軍のアルヌス野戦基地司令官である坂本中将とアルヌス駐屯地司令官狭間陸将が事前に話し合ったお蔭で、この避難民の扱いは直ぐに受け入れられる事になった。
伊丹は直ぐに避難民の受け入れ許可が出る事に驚いたが、この避難民達の面倒は第三偵察隊が責任をもってお前が面倒を見ろという命令が来たので、そこで直ぐに避難民達に対する簡易的な寝床を作る為に、テントやレーションを分けてもらう必要があり、そしてそれを実行する為の報告書も書く必要性があり、余計な仕事が増えたとため息を吐いていたが、そこで役所は違うが、同じ二等陸尉である柳田に呼び止めらて、屋上で話す事になる。
「
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