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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第6話
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の家族の身に起こった貴族関係の不幸な出来事を思い出したマキアスは怒りの表情でユーシスを睨んで怒鳴った。

「―――そんなことをお前に言われる筋合いはないな。レーグニッツ帝都知事の息子、マキアス・レーグニッツ。」

「!!」

しかし目を細めて自分を見つめるユーシスの言葉にマキアスは顔色を変えた。



「帝都知事……?」

「ああっ、そういえばレーグニッツって……!」

「帝都ヘイムダルを管理する初の平民出身の行政長官………それがお前の父親、カール・レーグニッツ知事だ。―――ただの平民と言うには少しばかり大物すぎるようだな?」

「だ、だったらどうした!?父さんが帝都知事だろうとウチが平民なのは変わらない!君達のような特権階級と一緒にしないでもらおうか!?」

ユーシスに問いかけられたマキアスは一瞬焦った後怒りの表情で怒鳴った。

「別に一緒にはしていない。だがレーグニッツ知事といえばかの”鉄血宰相”の盟友でもある”革新派”の有力人物だ。」

「っ…………」

「そして宰相率いる”革新派”と四大名門を筆頭とする”貴族派”は事あるごとに対立している。――――ならば、お前のその露骨までの貴族嫌悪の言動……ずいぶん安っぽく”わかりやすい”と思ってな。」

「このっ………!」

嘲笑を浮かべたユーシスの挑発にマキアスは怒りの表情でユーシスに近づき

「ちょ、ちょっと!?」

「………!」

今にも掴みかかろうとしているマキアスの様子を見たリィンはマキアスを背中から両手で捕まえた。



「ぐっ……!」

「―――気持ちはわかるがちょっと落ち着いてくれ。そちらも……少し言葉が過ぎるぞ?」

「売られた喧嘩だ。」

「………〜〜っ………―――もういい!わかったから離してくれ!」

そしてリィンがマキアスを離すとマキアスは顔を俯けて考え込み

「………すまない。少し頭を冷やしてくる。君達は代わりにそいつと行くといい。」

疲れた表情でリィン達を見回した後その場から去って行った。

「あ………」

「…………………………」

「―――今のは言い過ぎだ。親の話題を持ち出すなんて余り品がいいとは思えないぞ?」

「フン……確かに口が過ぎたようだ。俺もまだまだ修行が足りんな。」

リィンに諌められたユーシスは鼻を鳴らして意外な言葉を口にした。



「へ―――」

ユーシスの口から出た言葉を聞いたエリオットは目を丸くした。

「……なんだ、その意外そうな表情は。」

「いや、だって……公爵家の若様なんでしょう?なのにそんな殊勝な……って、すみませんゴメンなさい!」

「ふう……無用に畏ま
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