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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第4話
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そうだったが。」

その時ガイウスはラウラ達が去った方向を見つめながら呟き

「まあ、とんでもない剣を持っていたのは確かだが……それでも女子の力だろう?」

「身長は僕より高かったけど……あんな剣、まともに振れるのかなぁ?プリネ姫やルクセンベール卿の剣だってあんな大きな剣じゃなかったし。」

マキアスとエリオットはそれぞれ考え込んだ。

「いや―――たぶん余裕だろう。」

その時気を取り直したリィンが答え

「レグラムの”アルゼイド流”……帝国に伝わる騎士剣術の総本山だ。彼女の父親、アルゼイド子爵は武の世界では”光の剣匠”と呼ばれ、帝国最高の剣士として知られている。恐らく新入生では最強クラスだろう。…………彼女に勝てる新入生はプリネ姫かルクセンベール卿くらいのはずだ。」

自分の知る知識をエリオット達に説明した。



「そ、そうなのか……」

「ふむ、そんな流派が帝国には存在しているのか。」

リィンの説明を聞いたマキアスは驚き、ガイウスは静かな表情で呟き

「へええ……詳しいんだね、リィン?メンフィル帝国の人なのにそこまで知っているなんて。」

エリオットは目を丸くして尋ねた。

「まあ、一応剣の道に関わっている端くれだからな。―――そろそろ俺達も行こう。アルバレア家の子息もそうだがあの銀髪の子も心配だ。」

「そうだな。」

「フン、あの傲慢なヤツは別にどうなっても構わないが……」

リィンの提案を聞いたガイウスは頷き、マキアスは鼻を鳴らし

「あはは、まあまあ。……でもプリネ姫達の事は心配しなくて大丈夫なの?もしプリネ姫達の身に何かあれば、この学院も不味い事態になる気がするのだけど……」

エリオットは苦笑した後ある事に気付いて不安そうな表情をした。

「―――いや、それは心配ない。この辺にいる魔獣ごときに2人が遅れを取るとはとても思えないしな。」

「……何故そこまで確信した答えが言えるんだ?実際二人が戦っている所を見た事もないのに。」

リィンの話を聞いたマキアスは不思議そうな表情をして尋ね

「―――二人はリベールの”異変”を解決した立役者でもあるからな。」

「ええっ!?」

「リベールの”異変”って言ったら、あの帝国南部の辺境の導力が停止した事件で、怪しげな組織がリベールで暗躍していたという話だろう!?」

「……俺もその話は軍人を務めている知り合いの人から聞いた事がある。確か当時はメンフィル帝国も積極的に協力して事件の解決へと導いたと聞いたが……」

リィンの話を聞いたエリオットとマキアスは驚きの表情で声を上げ、ガイウスは静かな表情で呟いた。

「ああ。当時プリネ姫達はあの”ブレイサーロード”達と
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