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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜黒翼の少女〜後篇
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来たそうだ。それでペテレーネは快く頼みを承諾してな、俺もそのつきそいで外国へ行ってくる。1週間ぐらい留守にするからそれまではプリネ達と共に留守番をしてくれ。何、連絡は通信を使って毎日するから、安心しろ。」
「は〜い。パパ達が帰ってくるまでレン、お姉様達といっしょに待っているからお土産よろしくね。」
リウイの頼みを聞いたレンは快く返事をした。
「ええ、だからいい子にして待っててね。」
ペテレーネはその場でしゃがみ、レンと目を合わせ頭を撫でた。
「(気持ちいい……)うん!レン、いい子にして待っているわ!」
頭を撫でられたレンは気持ちよさそうな顔をした後、笑顔で答えた。
「さっきから気になってたんだが、この子もメンフィル皇帝、あんたの子供なのか?」
3人のやり取りを見ていたガイはリウイに聞いた。
「……ああ。レン、自己紹介を。」
「はい、パパ。……ご紹介が遅れ、申し訳ありません。メンフィル皇女、レン・マーシルンです。どうぞよろしくお願いします。」
リウイに自分の事を紹介するように促されたレンは、短期間で身についた王族としての行儀作法でガイに挨拶をした。
「っと、これはご丁寧に……クロスベル警察のガイ・バニングスだ。ちょっとだけお父さんとお母さんを借りるのを許してくれ。」
「フフ、ママは奇跡を起こす聖女としても有名ですから仕方ありません。いつものことなので気にしないで下さい。」
ガイの軽い謝罪を受けたレンは上品に笑いながら、気にしていないことを言った。
「それより、レン。どこかに向かっていたんじゃないの?」
「あ、いっけない!ファーミシルスお姉さんやカーリアンお姉さんに戦い方を教えてもらう約束の時間で早く教えてもらうために急いでたんだわ!……それでは失礼いたします。」
ペテレーネの言葉で本来の目的を思い出したレンは、ガイにお辞儀をした後その場を去った。

「なあ、気付いたんだが今の娘、あの作戦でわずかに生き残っていたもう一人の少女じゃないのか?」
レンのことをよく見て、あることに気付いたガイはリウイ達に自分の持っている疑問を聞いた。
「………ああ、そうだ。あの娘は俺達と血の繋がりはない。」
「だったらどうして……あの娘にも親がいるんじゃねえのか?」
「……申し訳ありませんがあの娘にもいろいろ複雑な事情があるんです。……だからこれ以上の詮索はしないで下さい。」
ペテレーネの言葉を受けたガイは謝罪した。
「っと悪い。失言だったな。すまねえ。」
「何、気にするな。」
そしてリウイ達は一般の飛行艇を使ってクロスベルへ向かった。


〜ウルスラ病院内〜

「失礼するぜ。」
「あら、ガイさん。昨日、急に飛び出しちまってビックリしたけどどこに行ってたんだい?」
ガイに気付い
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