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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第3話
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「―――それは特注の”戦術オーブメント”よ。」
オーブメントからサラ教官の声が聞こえてきた!
「この機械から……?」
「つ、通信機能を内蔵しているのか……?」
「ま、まさかこれって……!」
声が聞こえたオーブメントに生徒達は驚き
「基本、”エニグマ”の機能を持っているようね。」
「恐らくそうでしょうね………まあ、クオーツはいつものように対応していないでしょうから、また集め直しでしょうけど……」
プリネは冷静な表情でオーブメントを見つめ、ツーヤは苦笑していた。
「ええ、エプスタイン財団とラインフォルト社が共同で開発した次世代の戦術オーブメントの一つ。第五世代戦術オーブメント、”ARCUS(アークス)”よ。」
「ARCUS(アークス)………」
「戦術オーブメント………
魔法
(
アーツ
)
が使えるという特別な導力器のことですね。」
サラ教官の説明を聞いたリィンは呆け、眼鏡の女子は呟いた。
「そう、
結晶回路
(
クオーツ
)
をセットすることで
魔法
(
アーツ
)
が使えるようになるわ。……まあ、異世界の連中はオーブメントなしでアーツとは異なる魔法を撃てるようだけど………今はその話は置いておいて、各自受け取りなさい。」
そしてサラが説明を終えると灯がともり、そこは広間となっていて、それぞれの台座に荷物と宝箱が置かれていた。
「君達から預かっていた武具と特別なクオーツを用意したわ。それぞれ確認した上で、クオーツをARCUSにセットしなさい。」
リィン達に説明をし終えたサラ教官は一端通信を切り、その場は無言に包まれたが
「ふむ………とにかくやってみるか。」
「まったく……一体なんのつもりだ。」
「……………」
「フフ、まさか入学早々こんな事をやらされるなんてね。」
「あたし達がいると知って、余計な悪戯をしていないといいのですが……」
生徒達は次々と動き出して自分達の荷物の元に向かって行き
「俺のは……あれか。」
「僕のはあっちだ……行ってくるね。」
リィンやエリオットも動き出して自分達の荷物の元に向かい、リィンは荷物の目の前に置かれてある宝箱を開け、そこに入っているマスタークオーツを見つけ、サラ教官の指示に従ってオーブメントにセットした。
「……………これは………」
それぞれがマスタークオーツをセットするとオーブメントは不思議な光を放った。
「君達自身とARCUSに共鳴・同期した証拠よ。これでめでたく
魔法
(
アーツ
)
が使用可能になったわ。他にも面白い機能が隠されているんだけど……ま、それは追々って所ね。―――それじゃあさっそく始めるとしますか。」
驚いているリィン達にサラ教官は説明をし
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