第6話
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勿論よ、ママ!」
大好きな家族の言葉にレンは笑顔を浮かべて頷いた。
「じゃあ、そういう事だから2人とも後のことは頼むぜ。」
「ああ、こっちの事はいいから向こうでも頑張って来い。」
「先生の言う通り、こっちの事は心配する必要ないわ。ちょうど2人の新人も入って来たから、バリバリ働かせる気だし。」
「バリバリ……」
「覚悟したほうがよさそうだね、エステル。」
カシウスとシェラザードの言葉からこき使われる自分達を想像したエステルは表情を引き攣らせ、ヨシュアは苦笑いをしていた。
そしてその夜は2人の試験の事で盛り上がり夜は更け、翌日ルークとレンは飛行船の発着所で家族とシェラザードから見送られようとしていた。
〜ロレント発着所〜
「じゃあ、行ってくるぜ。」
「行ってらっしゃい兄さん、レン。」
「2人とも気をつけてね。」
「ええ、ママも健康に気をつけてね。」
「あたし達も推薦状をもらいにリベールを廻るつもりだから向こうで会うかもね。」
「うふふ、その時はティータを紹介するわ♪」
エステルの話を聞いたレンは笑顔を浮かべて答えた。
「ルーク、ラッセル博士によろしくな。」
「ああ、勿論わかっているよ、父さん。」
「レン、もう慣れているとは思うけど、油断したり手を抜いたりするんじゃないわよ?」
「勿論わかっているわよ、シェラお姉さん。」
カシウスやシェラザードからそれぞれ声をかけられた二人に早く飛行船に乗って欲しいかのように出発のアナウンスが聞こえてきた。
これより王都方面行セシリア号は出発します。まだ、乗船なさってない方は乗船して下さい。
「っとそろそろ時間か……行くか、レン。」
「はーい!」
そして二人は飛行船の中へと入り、二人を乗せたセシリア号は出発した……
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