第6話
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む為に笑顔でレナを宥めようとしたが
「シェ〜ラちゃ〜ん?」
「う……ハイ、わかりました。」
凄味のあるレナの笑顔にすごすごと引き下がった。
「あはは、やっぱりシェラ姉もお母さんにはかなわないか。」
「まあね、あたしにとっても母親のような存在だからどれだけ時間がたってもかなわないのよね……」
「ふふ、それは当り前よ。シェラちゃんも家の子のようなもんだし。ねえ、あなた?」
「まあ、そうだな。」
「ふふ、ありがとうございます。」
「うふふ、さすがはママとパパね。」
レナとカシウスの懐の深さにシェラザードは嬉しさの内心を顕すかのように笑顔を浮かべ、レンは微笑みながら大好きな両親を見つめていた。
「えへへ、これで明日からあたし達もルーク兄やシェラ姉達と一緒に仕事ができるわね!」
「あ〜、その事だけどさ。俺、明日から出張になったから。しばらく家を離れるよ。」
嬉しそうな表情で自分達と仕事をする事を望むエステルに申し訳ないと思ったルークは気まずそうな表情で早速エステルの希望を打ち砕いた。
「え〜、せっかくルーク兄達と仕事場がいっしょになったんだけどなぁ……」
「エステル、仕方ないよ。兄さんは正遊撃士の中でも数少ないA級なんだから。」
頬を膨らませているエステルをヨシュアは苦笑いをしながら諌め始めた。
「まあな、これもブレイサーの義務だ。ところで今度はどこに出張なんだ?」
「ツァイスだよ。」
「ツァイス!レンもついて行っていい!?」
リベールの工業都市の名を聞き、今でも文通を続けている工業都市でできた作業着を常に身につけ、工房見習いをしている親友の事を思い出したレンは身を乗り出してルークを見つめて尋ねた。
「レン、お行儀が悪いわよ。」
「ごめんなさい、ママ。でもティータに会えると思ってついはしゃいじゃった。」
レナに諌められたレンはペロリと舌を出して小悪魔な笑みを浮かべながら答え、椅子に座り直した。
「確かその子って向こうで仲好くなって文通している子よね。よくその子の名前の手紙を見かけるし。」
「ええ、ティータはレンの親友よ!」
自分が親友と認める少女の名前がエステルの口から出るとレンは自慢げに胸を張って答えた。
「ねえ、それよりもお兄様。レンもついていっていい?」
「ああ、キリカもお前も俺に一緒に付いてくることを最初からわかっているだろうしな。ティータと仲良くするのはいいが、しっかりと仕事をしろよ?」
「ええ!レン、いっぱいがんばるわ!」
「ふふ、レン。仕事をするのもいいけど友達は大切にしなさいね。」
「
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