第6話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ラ姉!それってどういう意味〜!?」
「まあまあ。」
二人の会話を聞いていたエステルは二人を睨み、ヨシュアはいつものように苦笑いをしながらエステルを諌めていた。
「さあ〜て、最後の仕上げにかかるわ。悪いけどアイナ、2人を借りていくわね。」
「ううん気にしないで。」
「俺もちょっと着いて行くよ。」
シェラザードは最後の仕上げにかかるべく2人を2階に連れて行き、何があるのかわかっていたルークもついて行った。
「これで全ての研修は終了したわ。後は実際の依頼で学んで行きなさい。さて……と」
シェラザードは懐からエステルとヨシュアにとって見覚えのある小箱を取り出した。
「あ、その箱はさっきの……」
「開けていいぜ、エステル。」
「ほんとにいいの、ルーク兄、シェラ姉。」
「ええ、開けてみなさい。」
エステルとルークに促された2人は小箱を開けた。すると箱の中には正遊撃士の紋章である”支える籠手”とは装飾が少ない”支える籠手”の紋章――――準遊撃士の紋章が入っていた。
「このエンブレムは……」
「じゃあこれで僕達も?」
箱の中に入っている紋章を見た二人は期待の目でシェラザードとルークを見つめた。するとシェラザードは咳払いをして二人が期待する言葉を口にした。
「コホン。エステル・ブライト、ヨシュア・ブライト。本日15:00を持って両名を準遊撃士に任命する。以後は協会の一員として人々の暮らしと平和を守るため、そして正義を貫くために働くこと。」
「2人ともおめでとう。今日からお前らも俺達の仲間だ。」
「やったね。ヨシュア!これであたし達も晴れてギルドの一員ね!」
「そうか、僕がブレイサーか…………はは少し不思議な気分だよ。」
「ま、2人とも気持ちはわかるぜ。俺も準遊撃士になれた時はスッゲー嬉しかったからな。」
罪深く、人間でもない自分が人々の為に働く組織に所属する事を認められ、内心嬉しく思ったかつての自分をルークは懐かしそうな表情で思い出していた。
「ふふ、さてと……あたしはそろそろ行くわね。ルークに請け負ってもらった仕事以外にも溜まっていた仕事もあるし。」
「そっか。忙しい合間につき合ってくれたんだ。ありがとうシェラ姉。」
「お世話になりました。シェラさん。」
「ふふ、気にしないで。新人を育てるのもブレイサーの義務よ。」
「んじゃ、俺も行くぜ。早くレンに追いつけるように、がんばれよ、2人とも。」
「うん、ありがとうルーク兄!」
「ありがとうございます、兄さん。」
その日の夜、ブライト家ではエステルとヨシュア
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ