第6話
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〜遊撃士協会・ロレント支部〜
「アイナさん、おはよう!」
「おはようございます。」
「よう、アイナ。」
「あら、おはよう、エステル、ヨシュア、ルーク。」
ドアを開けて挨拶をしてきた3人に気付いた受付のアイナも挨拶をした。
「シェラ姉、もう来てる?」
「ええ、2階で待ってるわ。今日の研修が終われば晴れてブレイサーの仲間入りね。2人とも特別扱いされているレンにも負けないよう頑張って。」
「うん、ありがとう!」
「頑張ります。」
アイナの応援の言葉に頷いた新人の二人は2階へ上がって行った。
「さてと……俺に優先してやって欲しい依頼はないか、アイナ?」
「その事でちょうど話があったわ。悪いけど明日からまた出張に行ってくれないかしら?」
「またかよ?3週間前にルーアンに出張に行って、1週間ほど滞在したばかりだぞ……」
遊撃士は数が少なく、求められれば出張する必要がある事を理解していてもルークは思わずぼやいた。
「フフ、仕方ないわ。小国であるリベールに大陸中で20数名しかいないA級正遊撃士が3人も常駐している事に加えてS級であるカシウスさんも常駐している上、特にこのロレントにはカシウスさん、”銀閃”、”焔”である貴方、そして正式な遊撃士ではないけど、実質A級クラスの実力を持つ”剣姫”が常駐と、リベールの他の都市のギルドに常駐している遊撃士達と比べると正直ロレントみたいな田舎には、過剰戦力よ?」
ルークのボヤきにアイナは苦笑いをしながら答えた。
「そうか?俺はグランセルの方が戦力が集まっていると思うけどな。残りのA級正遊撃士である”方術使い”と”暁”に加え、”暁”の紹介でサポーターになった”不屈”が常駐しているじゃねえか。確か”不屈”は実力、事件解決能力共にA級クラスと言ってもおかしくないんだろ?」
「グランセルは王都だから仕方ないわ。むしろクロスベルのミシェルさんからは一人でもいいからよこして欲しいって言われているぐらいよ?」
「あー、クロスベルは色々とめんどくさい所だからな〜。つってもクロスベルの方も十分じゃね?”風の剣聖”に加えてB級ランク以上が4人も常駐しているじゃねえか。」
「まあ、それだけクロスベルが厄介な場所という証拠ね。―――さてと。今度の出張場所についてだけど……」
その後アイナと話し終えたルークはいくつかの依頼をこなして戻ってくると、エステルとヨシュア、そして”銀閃”の異名を持つ銀髪を一束に束ねて腰までなびかせている女性―――シェラザード・ハーヴェイがアイナと話し合っていた。
「お疲れ様、2人とも報告は完了よ。仕事によってミラが増減するから気をつけ
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