第5話(FC篇開始)
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そ、そうなんだ……って、レンがラインフォルトやヴェルヌみたいな大企業の”大株主”ってルーク兄が言っていたわよね!?それじゃあレンがその気になればその大企業を好きにできるの!?」
「うふふ、さすがにそこまではできないけど、少なくても会社経営とかには口を出せるわよ。」
「と、とんでもないわね……って、レン。まさかとは思うけどあんたがその”大株主”になっている会社で”ストレガー社”もあるの?」
レンの答えを聞いた疲れた表情で溜息を吐いたエステルはあることに気づき、冷や汗をかきながらレンを見つめて訊ねた。
「ええ、あるわよ。あの会社って中々律儀よね♪新作が発売したら、いつも向こうから送ってくるもの♪勿論無料でね♪」
「あ、あんですって〜!?あたしはいつもおこずかいをやりくりして買っているのに、レンだけタダなんてズルいわよ〜!」
「うふふ、これも”大株主”の”特権”ってやつよ。わかったかしら、お・ね・え・ちゃ・ん♪」
悔しがっているエステルを面白がるかのようにレンは小悪魔な笑みを浮かべて答え
「ムッカー!相変わらず小生意気な妹ね〜!」
「まあまあ。それでレン、そんなにお金があるのにどうして遊撃士を目指すんだい?」
レンを睨むエステルをなだめたヨシュアはレンに視線を向けて訊ねた。
「遊撃士はレンにとっても憧れの仕事だから、目指しているのよ。株や相場でお金を儲けているのはただの暇つぶしよ。どうせ暇をつぶすんだったら、お金になる事をした方が将来何かあった時の為に役立つと思ってね。」
「ハッハッハッ!まさか株や相場でボロ儲けをされている張本人に”暇つぶし”代わりにされているなんて誰も思わないだろうな。」
「フフ、そうね。……レン?貴女がお金をたくさん持っている事は知っているけど、貴女の将来の為にも無駄遣いをしてはいけないわよ?」
レンの答えを聞いたカシウスが笑っている中、レナは真剣な表情でレンに指摘した。
「はーい、勿論わかっているわ。まあ、無駄遣いを気をつけるべきなのはレンじゃなくてむしろエステルだと思うのだけどねぇ?」
「何でそこであたしが出てくるのよ。」
「ハハ……」
意味ありげな笑みを浮かべるレンに見つめられたエステルがジト目になるとヨシュアは苦笑していた。
「ま、いいわ。ヨシュア、速く最後の研修を受けに行こ!」
「わかった。じゃあ行ってきます。」
「じゃあ、俺も行ってくるよ。」
「行ってらっしゃい、気をつけてね。」
「頑張って来い、2人とも。」
「うふふ、今夜はご馳走になるように応援しているわね♪」
それぞれから応援の言葉を貰い、エステルとヨシュアは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ