第5話(FC篇開始)
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て訪ねてきたのよ。」
「ああ、あの二人ね。それで?勿論、断っておいてくれたのよね?」
「ええ。娘はあくまで遊撃士として活躍して有名になりたいだけで、遊撃士の仕事とは関係のない人気取りをしてまで有名になる事は望んでいませんって言っておいたわ。」
「うふふ、さすがママね。」
伝えてもいない意志をレナがちゃんとわかっている事に内心嬉しく思うレンは微笑みながらレナを見つめていた。
「こんな小生意気な娘の写真集なんか出して、本当に売れるのかしら?」
「まあ、レンの容姿なら、間違いなく人目につくしな。」
「そこに加えて遊撃士協会から特別扱いされ、既に二つ名持ち。人気が出る事は間違いなしだろうね。」
「やれやれ。そんな下らん事に力を入れるより、もっと他の事に力を入れて欲しいものだ。というか今更だがレン、お前の”副業”の稼ぎなら遊撃士をやる必要もないと思うんだがな……」
レンの写真集や独占取材を望む通信社の意図が理解できないエステルはジト目になってレンを見つめ、その一方理解しているルークとヨシュアは苦笑し、カシウスは呆れた様子で溜息を吐いた後あることを思い出してレンに視線を向けた。
「レンの”副業”って確か……」
「株や相場の事だよ。確か相当稼いでいるって話は聞いた事があるけど……」
考え込んでいるエステルに答えを口にしたヨシュアはレンを見つめ
「うふふ、詳しい金額は秘密にさせてもらうけど少なくても今のレンの総資産はエレボニアの”四大名門”より上だと確信しているわ♪」
「ブッ!?」
レンの答えを聞いたルークは噴いた。
「え〜と、その”四大名門”ってなんの事??」
「”四大名門”というのはエレボニアの貴族の中でも最も権力がある大貴族の事だよ。彼らが持つ権限はエレボニア皇家に次ぐとも言われているよ。」
「あ、あんですって〜!?それじゃあレンって、滅茶苦茶お金持ちじゃない!」
「しかもそこに加えてラインフォルトやヴェルヌ、エプスタインといった大企業の大株主でもあるから、それぞれの企業にとってもレンは重要な人物だからな……」
ヨシュアの説明を聞いたエステルが驚いている中ルークは表情を引きつらせてレンを見つめ
「うふふ、あんまり騒がれたら面倒だからレンが彼らの大株主である事を知っているのは上層部の極一部だけどね♪」
レンは笑顔で答えた。
「えっと……”大株主”って何なの??」
「簡単に説明すればその会社にとってのパトロンかな。株主にもよるけどその会社にたくさんのお金を投資していたらその会社もその株主が口出しする事を無視できず、むしろその株主の言う事を聞かなくちゃならないんだ。」
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