第5話(FC篇開始)
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も待たないといけないから羨ましいわ。」
「ま、こればっかりはどうにもなんないわ、お姉さんの特権てやつね〜。」
いつも自分をからかう小悪魔な妹に羨望の眼差しで見つめられたエステルは自慢げになり
「何が特権なんだか……それにそう言うレンだって16歳になったら準遊撃士じゃなく正遊撃士になるって聞いたよ。そっちのほうが凄いじゃないか。しかも今の時点で既に二つ名持ちだし。」
ヨシュアは呆れた様子で溜息を吐いた後苦笑いをしながら幼き天才少女を見つめた。
「確か”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”だったかしら?」
「ああ。それにしてもあっさり”八葉一刀流”を”皆伝”した事も驚いたが、まさかユリアどころかモルガン将軍にまで勝つとはなあ。これは将来が楽しみだな。」
「ハハ、実際にレンは遊撃士協会からも特別扱いされているからな。」
レナの疑問にカシウスは頷いた後苦笑しながらルークと共にレンを見つめた。
「うふふ、それ程でもないわ。それに正遊撃士になる件だってまだ『仮決定』だし。」
「まあな、まだ協会はかなりもめているから今の所はわからん。」
「そりゃ、規定年齢に達してもいない今でも遊撃士と同じ扱いしている上、規定年齢に達した途端正遊撃士なんて、前代未聞だもんな。」
含み笑いをしているレンの言葉にカシウスは頷き、ルークは納得した様子でレンを見つめた。
「レンはいいわよね〜。試験がなくて、16歳になれば自動的に準遊撃士になれるんでしょ?」
「あら、試験なら受けたわよ。結構難しかったけどいっぱい本を読んでいたおかげでわかった問題もあったし。それに手帳があっても、レンの見た目で信じない人達もいたから、結構苦労しているわよ?」
お気楽な姉に羨望の眼差しで見つめられたレンは目を丸くして説明し
「しかも正遊撃士にしかわからない問題も混ぜてあったのに満点を取った上、闘技大会で優秀な成績を残すという条件をクリアするどころか、優勝しちまったからなあ。」
「まあ……そんな経緯があったの。」
「さすがのエルナンもそれ程の優秀な結果を出されたら反論もできなかったんだろうな……」
ルークの説明を聞いたレナは目を丸くし、カシウスは苦笑し
「エステル、間違いなくレンは僕達よりはるかに難しい試験を受けてるし僕達より苦労しているよ……」
ヨシュアは疲れた表情で指摘した。
「そう言えばレン。また通信社から写真集や独占取材の依頼が来ていたわよ?」
「えー、また〜?今度はどこよ。」
誰から依頼が来ているのか察しがついていたレンは嫌そうな表情をし
「”リベール通信”よ。昨日ナイアルって人が女性カメラマンを連れ
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