第5話(FC篇開始)
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ら?」
「悪かったね、ウケが悪くて。(それに僕の気持ちも少しはわかってほしいよ……)」
二人に指摘されたヨシュアはエステルを見つめた。
「うん?何かあたしの顔についてる?」
「別になんでもないよ。」
(うふふ、ヨシュアったら相変わらず気持ちがバレバレよ。まあ、それに気付かないエステルも相変わらずの鈍さにおかしくなっちゃうわ。)
義理の兄が心の中に秘めている義理の姉への想いに気付いているレンは口元に笑みを浮かべて見つめていた。
「?なあレン、2人の顔になんかついてるか?」
その時3人の様子に首を傾げたルークがレンに尋ねた。
「(ふぅ……お兄様も鈍いんだから……いつもは素敵なのにこういうことには鈍いのよね〜。男の人って、みんなこうなのかしら?)ううん、なんでもないわ。―――そう言えばお兄様こそ、恋人を作らないの?」
敬愛する兄の唯一の欠点に心の中で溜息を吐いたレンは答えを誤魔化した後からかいの表情になってルークを見つめて尋ね
「いい”っ!?」
尋ねられたルークは表情を引き攣らせた。
「あ!それはあたしも気になる!ルーク兄の事、カッコイイって言う女の人達もいっぱい街にいるし!」
「そうだね。兄さんはもう27歳と、とっくに結婚してもおかしくない歳だから、少なくても恋人は作ってもおかしくないよね。」
「お、お前らなあ………」
更にエステルとヨシュアからも矛先を変えられたルークは呆れた様子で溜息を吐いた。
「うふふ、もしかしてお兄様がいつも大切にしまっているあの写真に写っていた人達の誰かかしら?黒髪のツインテールの人?金髪の人?それともスタイル抜群のアッシュブロンドの髪の美人さん?」
「んなっ!?お、お前、一体いつの間にあの写真を見たんだ!?」
しかしレンの口から出た自分にとって思い出の品であるかつての仲間達と共に撮った写真をレンが知っている事にルークは驚き
「え!?なに、今の話!滅茶苦茶気になるんですけど!?」
「へえ……初耳だね。」
エステルは興味深そうな表情になり、ヨシュアは目を丸くした。
「おーい、4人とも朝食の用意ができたからレナが冷めない内に来いと言ってるぞ。」
その時カシウスが玄関から出てきて子供達に朝食が出来た事を伝えた。
「は〜い。」
「わかったよ、父さん。」
「んもう、ここから面白くなる所だったのに。」
(た、助かった………)
話が中断された事にレンは頬を膨らませ、ルークは安堵の溜息を吐いた。そして4人はそれぞれ食卓に着き朝食を取り始めた。
〜ブライト家〜
「「ごちそうさま〜」」
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