第5話(FC篇開始)
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うっと!」
大好きな兄に褒められたレンが嬉しそうな表情で答えたその時、拍手が聞こえてきた。
「ひゅー、ひゅー、やるじゃないヨシュア。それにルーク兄とレンも相変わらずスゴイわね〜。」
「おはよう、エステル。」
「よう、エステル起きたか。」
「おはよう、エステル。うふふ、いつもやっていることだからそんなに凄くないわよ。」
エステルの存在に気付いたヨシュア達はそれぞれエステルに視線を向けて朝の挨拶をした。
「もしかして、僕達のせいで起きた?」
「ううん、ちょうど起きた所よ。でもヨシュアったら朝からキザなんだから〜。お姉さん、聞き惚れちゃったわ〜。」
「うふふ、それには同感するわ。ヨシュアって、ハーモニカが本当に上手いわね。」
「何がお姉さんだか。僕と同い年のくせに、それに妹のレンからも呼び捨てにされてるじゃないか。」
エステルからからかいの表情で見つめられたヨシュアは呆れた様子で溜息を吐いた。
「チッチッチ、甘いわね。同い年でもこの家ではあたしが先輩なんだからいうなれば姉弟子ってやつ?レンとは昔から妹兼友達感覚だから慣れてるし、それにヨシュアだって呼び捨てにされてるじゃない。」
「うふふ、エステルの言う通りよ。それにレンはちゃんとエステルをお姉さんだと思ってるわよ?」
「それ、ホント〜?だったら、今あたしの事を”お姉ちゃん”って呼んでよ。」
「クスクス。それを言って欲しかったら、もうちょっとそのそそっかしい所を治す事ね。」
「むっかー!相変わらず、小生意気な妹ね!」
「ハア……おい、朝から口喧嘩は止めとけ。」
「「はーい。」」
血が繋がっていない姉妹のいつものやり取りを見たルークは呆れた様子で溜息を吐いて指摘した。
「それにしても、相変わらずハーモニカ吹くの上手いわね〜。あ〜あ、あたしもうまく吹けたらいいんだけどな〜。簡単そうにみえて難しいのよね。」
「君がやっている棒術よりはるかに簡単だと思うけど……ようは集中力だよ。」
「うふふ、ジッとしている事が嫌いなエステルには絶対無理でしょうね。」
「うっさいわね!全身を使わない作業って苦手なのよね〜。眠くなるし。ヨシュアもハーモニカはいいんだけどもっとアクティブに行動しなきゃ。ヨシュアの趣味って後は読書と武器の手入れでしょ。そんなインドアばっかじゃ女の子のハートは掴めないわよ〜?」
小悪魔な笑みを浮かべる妹の指摘を聞いて怒鳴ったエステルは自分がからかわれる元となったヨシュアに矛先を向けた。
「それは同感ね。ヨシュアは元がいいんだからもっと積極的になれば恋人の1人くらい作れるんじゃないかし
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