第10話
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めとし、遊撃士協会、クロスベル警察が一丸となって異世界人である俺達に頭を下げさせるとはな……」
リウイはカシウスの手際の良さに感心した。
「その嘆願書にも書いてあるように、事件解決のためにどうかご協力を……!」
カシウスは机に両手をつけ、リウイに深く頭を下げた。
「………顔を上げてかまわん。こちらもその件に関して遊撃士協会に相談することがあったのでな。……ペテレーネ。」
「かしこまりました、リウイ様。」
リウイの意図がわかっていたペテレーネは一枚の地図を懐から出し、それを机に広げた。
「これは………まさか、教団の拠点ですか!?」
カシウスは地図に示してある印を食い入るように見て、驚愕した。
「なぜ、それがわかる……?……リスティか。ふう……あいつには情報の重要さを教えてやらねばな……」
リウイはカシウスが地図を見てすぐにわかった原因がリスティだとわかり、溜息を吐き、話始めた。
「我らも領民の安寧のためにいい加減やつらとは決着をつけたかったのでな……本格的に調べさせてもらった結果がそれだ。拠点が他国に散らばっている以上、さすがに兵を勝手に動かす訳にはいかなかったのでな……悩んだ結果、貴殿等遊撃士協会に仲介役にでもなってもらおうと思って来たのだがこの嘆願書を見る限り渡りに船のようだな。」
「ハッ!ギルドを始めとし、クロスベル警察、3国も事件解決のために精鋭を参加させてもらうつもりでいます!……それでリウイ殿、先ほどの嘆願書の件はいかがでしょう?もし、よろしければこちらを頂くだけでもいいので良い返事をお願いします!」
「王族として、また子を持つ親として当然我らメンフィル、教団壊滅作戦に全力を持って参加させてもらおう。」
「愛する娘を持つ母として、微力ながら私も参加させて頂きます。」
「ペテレーネ殿まで……ご協力、感謝いたします!」
2人の返事を聞き、カシウスは希望を持った顔で礼を言った。
「代わりにと言ってはなんだが、貴殿等に頼みがある。」
「私共にできることなら、何でも致します。どうぞ、おっしゃて下さい。」
条件を出されたカシウスは一瞬緊張したが、気を取り直しリウイに聞いた。
そしてリウイは教団による襲撃によって孤児になってしまった子供達のために、孤児院を作り、心の治療のために光の神殿で唯一闇夜の眷属の国、メンフィルと友好的な癒しの女神教の信者達をゼムリア大陸に来させ、子供達の心の治療にあてること、そしてイーリュン教の布教の許可の手配を頼んだ。
「今まで唯一の女神、空の女神を信仰していたそちらにとってはこれ以上異教の信者が増えるのは我慢ならぬかもしれんが、頼まれてくれるか?」
「子供達のためでよければいくらでも協力させて頂きます……!私共のほうから七曜教会に言
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