第9話
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さな家族を迎えたブライト家は賑やかな夕食となった。
〜数時間後〜
食後、しばらくの間パズモとリスティとおしゃべりしていたエステルは目をこすり欠伸をした。
「ふわぁ〜……」
「エステル、もう寝る?」
「うん……」
レナの言葉に答えたエステルはパズモを呼んだ。
「パズモ。」
(わかったわ。お休み、エステル)
「おやすみ〜」
そしてパズモは小さな光となってエステルの中に入った。
「じゃあ、あたしはもう寝るね〜またね、リスティ。」
「はいですぅ〜」
そしてエステルはレナに連れられて二階に上がった
「それじゃあ、リスティも帰りますね〜ご飯ありがとうございました〜」
「リスティさん、少し話があるんだが、聞いてくれないかね?」
「私にですか〜?別にいいですよ〜」
リスティを呼び止めたカシウスは真剣な顔で話しかけた。
「すまない……リスティさんは最近流行っている『D∴G教団』という犯行グループによる誘拐事件を知ってるかな?」
「ごめんなさい……リスティ、難しい話はわかんないですけど、ご主人様達がセリエル様を呼んで教団の拠点がどうとか言ってたのは覚えてます〜」
「な……!まさか例の犯行グループの拠点を見つけたの!?」
シェラザードは驚いて椅子から立ち上がった。
「落ち着けシェラザード。……そのセリエル様というのはどなたかな?」
カシウスは心の中で驚き、顔に出さず先を促した。
「セリエル様ですか〜?セリエル様は獣人族がたくさん住んでいる領、スリージを治めた前領主様で聖獣メルと同じ動物と意思を通じ合える方ですぅ〜」
「動物と意思を通じ合える……か。」
カシウスはリスティの言った言葉を考え、ある結論に至った。
(まさか動物を使って、教団の拠点を見つけたのか!?だとすると一刻も早くリウイ殿と会わなければ!)
カシウスは姿勢を正しリスティに頭を深く下げた。
「リスティ殿、お願いがあります。どうかリウイ殿とすぐ会えるよう口添えをお願いします!!」
「お願いします!」
カシウスにつられてシェラザードも頭を下げた。
「あやや……困りました……どうしましょう……」
リスティは2人を見て困った顔をした。
「リスティさん、私からもお願いします。」
そしてエステルを寝かしつけたレナも二階から降りて来て頭を下げた。
「エステルのお母さんまで……わかりました〜取りあえずご主人様に話してみますぅ〜」
「ありがとうございます、リスティ殿!」
リスティの答えを聞きカシウスは頬を緩めた。
「じゃあ、今ご主人様に伝えてきますね〜」
そしてリスティは椅子から立ちドアを開け外に出た後、翼を広げ大使館へ飛び去った。三人は藁をすがむ思いでリスティが飛び去った空を見上げた。
〜
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