第八幕その八
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「もう食べないですね」
「そうなんだね」
「ただ、アイヌ料理はこの資料館で食べられますが」
「あっ、じゃあ」
「如何でしょうか」
「先生、どうかな」
王子は早速です、先生にお顔を向けて提案しました。
「今日のお昼は」
「そうだね、今日のお昼は食べるものをまだ決めてなかったし
「それじゃあね」
「それを食べよう」
「ではです」
お姉さんは先生の決定を受けて言いました。
「レストランに案内致します」
「ここはレストランもやっているんだ」
「はい、そのアイヌ料理の」
「成程ね」
「そのアイヌ料理を用意していますので」
「それじゃあ今から行かせてもらうね」
「お酒もあります」
そちらの用意もしているというのです。
「アイヌのお酒ですが」
「アイヌ民族のお酒」
「興味がおありでしたら」
是非にと言うお姉さんでした。
「お酒も楽しまれて下さい」
「それではね」
先生も頷きます、そしてでした。
先生達はお姉さんにそのアイヌ料理のレストラン、資料館本館の隣にあるその建物に案内してもらいました。
そこで日本語で書かれたメニューを説明を読んでです、先生は白地のアットゥシを着たウェイトレスの女の子に注文しました。
お姉さんは注文が終わるとです、こう先生に言いました。
「私は資料館にいますので」
「ここでは食べないのかな」
「こちらはお客様の場所です」
にこりとしたお言葉でした。
「それに私はお弁当を持って来ていますので」
「だからなんだね」
「先生達だけでお楽しみ下さい」
「それじゃあね」
先生も頷きました、そしてでした。
お姉さんは資料館に戻って先生達だけでアイヌ料理を食べることになりました。暫くして先生が注文したメニューが来ました。
「色々あるね」
「そうだね」
動物の皆はそのメニューを見て言いました。
「汁ものにお粥」
「野菜の和えものに」
「団子料理に」
「お魚のたたきだね」
こちらは鮭や鱒です。
「干し肉と」
「ジャガイモを加工したもの」
「それに濁ったお酒だね」
「汁ものはオハウといってね」
先生は料理の説明をはじめました。
「お肉やお野菜、山菜を煮たものだよ」
「オハウっていうんだlこの汁もの」
「そうした名前なんだ」
「アイヌ語だよ」
その料理の名前はというのです。
「他の料理もね、アットゥシと同じで」
「やっぱりアイヌのものだからだね」
「アイヌ語なんだね」
「そうなんだ、そしてこのお野菜の和えものは」
それはといいますと。
「ラタクシブ、お粥はサヨ、お団子はシトでね」
「それぞれだね」
「そういう名前だね」
「タタキはチタタブ、干し肉はサッカム、ジャガイモのこれはボッチェイモ、お酒はトノトだね」
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